見出し画像

なにが外資は違う? 4選

自己紹介

社会人歴6年目の若輩者Georgeです。
外資IT企業のみを渡り歩いている希有な経験が
皆様の酒の肴になれば幸いです。

今回は
「外資ITの面白いところ」をお届けします。


1:顧客中心

前記事「なぜIT業界を選ぶ?」 にて、
台湾のコロナ対策を紹介しましたが
その速度と影響力の大きさには痺れます。

▼バリューセリング

製品を売って終わりの
プロダクトセリング(モノ売り)ではなく、
バリューセリング(価値を提案)をし
顧客の課題解決に心血を注ぎます。

そのためには顧客のビジネス、将来像、
現在の課題とあるべき姿を理解した
ビジネスパートナーでなければいけません。


▼カスタマーサクセス

そして外資IT業界(特にSaaS/IaaS)では、
顧客を中心として
技術担当、営業担当、活用支援担当が
コラボレーションします。

最近では日本企業でも
After SalesやRecurring  Businessに
注力していますね。

弘子ラサヴィ「カスタマーサクセスとは何か」

2:柔軟な働き方

日経から外資に転職した方が
口を揃えて言うのが働き方の違いです。

外資IT企業では時間や場所にとらわれない
多様な働き方を推進しています。

大切なことは今までの商習慣ではなく、
個々人の能力を最大限活かせる
環境を提供できるかどうかです。
そして
その環境や人事制度こそが優秀な社員を集め、
素晴らしい製品開発や売上拡大につながります。

Business Insider
「突撃Google Office」

▼場所

コロナ禍で
完全リモートワークが主流です。
実際に友人の中にも
沖縄のマンスリーマンションや
オーストラリアのairbnbから
業務を続ける営業もいます。


オフィスは東京、自宅は軽井沢。
「最も働きがいのある企業」ヴイエムウェアの事業部長に聞く、
働き方の最前線

▼時間

コアタイムと自身のワークロードさえ管理すれば
時間の融通も比較的つきます。
働くお母さんのため18時以降の会議を控え、
保育園送りのお父さんのために朝会議を減らしたり。
18時からキックボクシングジムに行き、
21時から業務を再開する先輩もいました。



3:成果至上主義

若手でも成果さえ出せば
高年収も夢ではないのも魅力の一つです。

▼KPI(個人予算)

社歴や経験値と昨年度の売り上げなどに合わせて、
年初に各営業個人に予算が設定されます。
その達成進捗に合わせて
インセンティブが支払われます。

▼Over Archive(大幅達成)

また大型案件受注により
その予算を大幅に達成することを
Over Archiveと言います。

また達成度に応じて
インセンティブにも
傾斜がかかっている企業が多く、
これがIT営業が稼いでいると
言われる所以です。

実際に数百万円から数千万円の
インセンティブをもらった人を
私も知っています。

▼RSU(株式譲渡)

RSU(譲渡制限付株式ユニット)とは、
簡単に言えば、
一定期間勤務すれば自社株をもらえる権利です。
また大型案件を受注したヒーローにも
インセンティブとは
別に譲渡する場合もあります。

GAFAを筆頭に新興外資IT企業では
このRSUが大きな魅力でもありました。
(2023年1月現在は株価下落中のため、、、)

未上場のスタートアップの
日本法人立ち上げから参画し、
上場後は馬主になったなんて
都市伝説を聞いた事もあります。


4:階層の少ない社内組織

日経企業とことなる点の一つに
フラットな社内階層があります。

▼Report Line(社内階層)

例として
数千人規模の外資IT系企業の
社内階層を紹介します。

  • 代表取締役社長

    • 常務取締役 エンタープライズ製造事業部 事業部長

      • エンタープライズ製造事業部 第一営業部 部長

        • エンタープライズ製造事業部 第一営業部 営業

どうですか?
驚くほど少ないんです。
課長や主任やリーダーなどは存在しません。

▼フラットな組織のメリット

このフラットな社内組織には
3つの強みがあります。

  1. 迅速な情報伝達と意思決定

  2. 裁量の譲渡と活動の最大化

  3. 業務の属人化排除

1 . 迅速な情報伝達と意思決定
ビジネスには速度と精度が求められています。
ひとつの値引きや
1回の役員訪問が勝敗を決するのです。

2 . 裁量の譲渡と活動の最大化
そして業務速度を上げるためには
各個人が自発的にPDCAを回す必要があります。
管理主義やマイクロマネジメントの中では、
自律性は失われます。

3 . 業務の属人化排除
各自の持ち回り仕事を細分化し
〇〇さんに聞かなければわからないという状況
では健全な組織とは呼べません。

もちろん
各分野のスペシャリストは必要ですが、
ナレッジは共有してこそ
企業の財産になるのです。


まとめ

今回は外資系企業の特色を
4つご紹介しました。

それぞれの詳細は
また別の機会に寄稿します。
(想定より内容が膨らみました。。)

次回は
転職活動について話を進めていきます。

ご精読誠にありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?