まつおか

義母と夫と両親をおくり、介護の仕事をしています。いろんな立場から介護を見て、25年。

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最近の記事

家族が有料老人ホームに入居したら

他人…なぜか他人が保証人 保証人が無いと、日本ではにっちもさっちもいかなことがある。 親族さえいればなんてことないのに、一人は許されない日本です。 もちろん、成年後見制度など手立てはあります。 その方が困らないために、煩瑣な手続きも仕方がありません。 そして、なぜか親族がいるのに全くの他人が保証人をされることがあります。有料老人ホームとしては、入居に問題はありませんが、ホームは金銭面には一切関わることができません。 其の壱 長年の友人が保証人になられました。信頼関係が

    • 飛騨高山のあずきな(小豆菜)ってご存知ですか?

      飛騨高山の野草、あずきなってご存知ですか? #春の旬食材レシピ 春になると土手や野原にあずきなが出ます。柔らかな濃い緑の野草です。 小さいころから春になると、小さな籠をもって摘みに行っていました。地元ではあずきなで通っていますが、植物としてはナンテンハギというらしい。4歳の時に亡くなった祖母の後をちょこちょこついて、摘みに行ったことを覚えています。 今年、久しぶりに田舎からあずきなが届きました。思い出しながら天ぷらにして食べました。どんな野草とも野菜とも違う柔らかな風

      • 「BLUE GIANT」

         原作のコミックを読みながら、「なんかなあ、分かるけど聴こえてこないからなあ」って物足りなく思っていました。映画になると聞いて、とても楽しみにしていました。  他人の目を気にせずじっくり楽しみたいから、平日の朝一番の映画館で、一番後ろの席を予約して観に行きました。  劇場に入って画みたら、空いている時間で、パラパラとしかいない観客が全員最後列でした。みんな考えることは一緒ねと勝手に一体感を持ってしまいました。  自分でも分かっていましたが、やっぱりJAZZにノッてしまい

        • 「わからん」と思うこと

          「わからん」と思って臨むことにしています。  仕事歴が長くなり、経験を積めば積むほど、経験に足を掬われることがあると感じています。  現場の仕事では、忙しいことを理由に、課題があってもこれまでのやり方を通してしまいがちです。言い訳は「これまでこうでしたから」、「いつもこうしてますけど。」「みんなこうしてます。」「これでうまくいきますよ、いつも。」「何度も経験しました。」など。  そして、経験値の無い若手が、意外な理由や、思いがけない解決策を探してきてくれることがあります

        家族が有料老人ホームに入居したら

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その④ 婿

           妻である配偶者の両親が老人ホームに入居した時、夫はどういう役割を持って臨んでいかれるのでしょうか。お婿さんのお姿はホントに様々。 ①普通の婿  妻をサポートするに徹する。意見は言わない。車を出したり、買い物をしたり、親切にお手伝いをしてくださいます。  ただし、休日のみ。  主婦である妻が介護のためにその役割が果たせない時も、理解を示してくださいます。  しかし、理解の範囲。共感はしていないと感じるのは私だけ? ②契約の婿   最近は減りましたが、20年ほど前はなぜか契

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その④ 婿

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その③ 娘

           日常の生活において、細部までイメージでき必要なファクトを組み立てられるのは、圧倒的に女性が多い。その方面の能力に性差があるかどうかは不明だが、50歳代から60歳代では、家事や日常の手続きを行っているのは圧倒的に女性。というわけで今の80代90代の介護には娘の力が重要です。 ①仕切る娘  結婚して実家を離れていても、娘という存在は実家とのつながりが強く、ご両親のこともよくご存じです。  有料老人ホームの入居に当たっても、両親の希望や意向を優先するべきところと、「それは無理ね

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その③ 娘

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その② 息子

          実の息子が、父親や母親が有料老人ホームに入居するにあたっては、親子関係や夫婦関係が契約などを左右します。 ①働く息子  社会の一戦で働く世代の息子様、重要なポストにある方も多い。契約や物品購入やレンタルなど、的確に判断してくださる。介護に対する理解もあり、ご両親のことも理解されている。奥様や子供に任せず(いない方もありますが)保証人の責務を果たしてくださる。  1点だけお願いがあるとすれば、細かい連絡ミスは大目にみていただきたい。この職場はあなたの職場とは少し違う特性があり

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その② 息子

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その① 嫁

          配偶者の親の介護が必要になった時、嫁が一手に担うなんてことは令和にはありえません。それでも、「嫁」の立場から知らん顔は難しい。 今回は、施設職員から見た「嫁」について ①普通の嫁 ・配偶者の親の介護は嫌だ。 ・手も口も出さない。 ・母の日や誕生日のプレゼントはする。 これが普通の嫁。伝言も嫌がられる。「私では分からないので、夫に連絡してください。」と言われる。 ②家族の嫁 ・家族関係が良く、もはや実子と同じ意思決定に参加できる。 ・思ったことが言える。 ・介護にもがっつり

          「有料老人ホームに家族が入居した時」その① 嫁