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「わからん」と思うこと

「わからん」と思って臨むことにしています。

 仕事歴が長くなり、経験を積めば積むほど、経験に足を掬われることがあると感じています。

 現場の仕事では、忙しいことを理由に、課題があってもこれまでのやり方を通してしまいがちです。言い訳は「これまでこうでしたから」、「いつもこうしてますけど。」「みんなこうしてます。」「これでうまくいきますよ、いつも。」「何度も経験しました。」など。

 そして、経験値の無い若手が、意外な理由や、思いがけない解決策を探してきてくれることがあります。そして、それは100回に1回くらいの確率と感じています。(そこは経験値ですが)。その100回に1回を見逃さないためには、「これまではそうだったけど、わからんよー」と思うことを自分に課しています。

 現場仕事とは別に、採用の担当だったとき、この採用・不採用はこの人の人生にとってどうなんだろう、躓かせてしまうのではと、小心者の私はビビりまくり。実際には取り越し苦労でしたが。

 何かしらの難ありとなった応募者の対応には、上長の判断を仰ぎます。上長がため息混じりに、「こういう人で苦労したことあるんだよね。今回は不採用で。」ということで、不採用に。はいと答えて心の中で「分からんだろう」と雄叫びをあげていました。

 素晴らしい履歴書で、面接も素晴らしい態度で、採用になったれども、実際にはとんでもない困った人材だったなんてことは、どこの業界でもあることでしょう。

 入社しても、「あの子、大丈夫?」と言われてしまう新人さんは毎年います。リーダーさん達と指導方法についてあれこれ試行錯誤しながら、褒めて叱って話を聞いて、密かに観察したりして、定着してもらおうとするのもどこの職場でもあることでしょう。

 ダメだなって思われたけど頑張って伸びていく人と、ヤッパリだめだった人といますよね。

 その人がどう伸びていくかなんて、誰にも「わからん」はず。

 わかったと思うな、経験値で計るなと自分に言い聞かせて、日々働いています。



#仕事の心がけ

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