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「有料老人ホームに家族が入居した時」その② 息子

実の息子が、父親や母親が有料老人ホームに入居するにあたっては、親子関係や夫婦関係が契約などを左右します。

①働く息子
 社会の一戦で働く世代の息子様、重要なポストにある方も多い。契約や物品購入やレンタルなど、的確に判断してくださる。介護に対する理解もあり、ご両親のことも理解されている。奥様や子供に任せず(いない方もありますが)保証人の責務を果たしてくださる。
 1点だけお願いがあるとすれば、細かい連絡ミスは大目にみていただきたい。この職場はあなたの職場とは少し違う特性がありまして、シフトで24時間365日繋いで運営しています。うまく情報が流れないこともあり得ます。
人間味あふれるスタッフがそれぞれ想いを持って働いています。もっといい連絡がたくさんあるんです。スイマセン。

②普通の息子
 一生懸命ご両親の為に動いてくださるが、はっきり言って普通の男性には期待できない。まず、入居や入院に当たってリストが渡してあっても物品や衣類が用意できない。いやあビジネスホテルで泊まるんじゃないですけど…とは言わず、「ありがとうございます。他にもこれとこれと…。」とのお願いにピンとこない顔をされている。はい、ここからが介護の入り口です。

③母の息子
 お母様の為に全てをかけて介護している息子様。(例外なくお父様のことは無い。)ほんとに大切に大切にお母さまを介護してくださっている。ほぼ居室で過ごす。(コロナ禍を除く)スタッフに対する要求が多いわけでは無いが、しっかり見ていてくださり、お気持ちと心配りに頭が下がる。
 心配なのは、そのお母さまがご逝去された時。スタッフも皆でお気持ちに寄り添い、お看取りさせていただき、その後ホームを去って行かれる息子様に心の中でつぶやくのです。「どうぞあなたの人生を大切に。」

有料老人ホームは高いお金を払っていただき、その上介護保険も使って運営しています。高い要求を日々承ることは当たり前です。精一杯お応えできるように頑張っています。

次回は「介護の娘」
 


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