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アルゼンチンでタンゴはどう楽しむか

 アルゼンチンのダンスといえば情熱的なタンゴ。息のあった動きに圧倒されます。アルゼンチンにはタンゴショーが楽しめる劇場などが多数あり観光名所となっています。
 ディナーショー、で50-100$、ショーのみで20-40$安いところから高いところまでオプションがあります。ボカ地区でウォーキングツアーに参加したところタンゴは船乗りや港の労働者の憂さ晴らしの一種で誕生したものとのこと。そのタンゴがヨーロッパではやり、いわば逆輸入のような形で洗練されたダンスというイメージで今はショービジネスなどになっているらしいです。
 そういったルーツを考えると高いショービジネスとして楽しむよりも、やはりルーツは大事にしたいと思い、違う楽しみ方をすることにしました。
*トップ写真はcontext Travel さんのHPより引用


タンゴの歴史

 タンゴはブエノスアイレスの港町、ラ・ボカ地区で生まれました。
世の中の憂さを晴らすために踊り歌っていた音楽が、タンゴの原型でした。
 貧民街で生まれたタンゴは、当初ははみ出し者(コンパドリート)たちが踊る下品な音楽とされており、一般市民は敬遠していました。
 20世紀のタンゴブームの火付け役になった人物が「エルチョクロ(とうもろこしの意味)」という作品です。

20世紀以降のタンゴはかつての場末を抜け出して、高級店や大きな舞台で演奏される機会が多くなります。

アルゼンチンでのタンゴショー

今は下記サイトにタンゴショーのイベントの情報がまとまっています。

はじめはショーを見にいこうかと思っていたのですがウォーキングツアーに参加し、最初は下品な音楽と馬鹿にされていたのに西洋でおしゃれなものになると急に高級なものになったという歴史がなんともいえない感情を生み出し、やはりストリートで見ることにしようと来ました。

ストリートのタンゴショー

ボカ地区では様々な場所やお店でタンゴが踊られています。ボカ地区でみることに決めました。こちらではショーとして劇場で見るより開放感もあり、なにより発祥の地で見るというのもなんとも楽しいものでした。

ウォーキングツアーのガイドが、親戚がきたときはとりあえずここに連れていくと言っていたのが決め手でLa Vieja Rotiseríaこちらで見ました。

おわりに

サルサもそうですが、はじめは下品な音楽、低級な音楽などと下に見られていたものが欧米諸国ではやると急に洗練されたものになることについて、ある意味ルーツに対して敬意が足りないような気がしてきてしまいます。
 タンゴはかっこいい、サルサはおしゃれと思うと同時にルーツにも目を向けていきたいものだと感じました。

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