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短編小説

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私が書いた短編小説をまとめました。
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『短編』時計が今日も枯れている

『短編』時計が今日も枯れている

突然だが1日の始まりというのはどこだろう。
朝起きたら?いや全員が全員朝に目覚めるとは限らない・・
あぁ目が覚めたら?これなら夜に起きてもその人の1日が始まる。
いや、23時とかに目が覚めたらその人の1日はほとんどないじゃないか・・・
そう考えると時計の針が0時を超えたら・・?
そうか、そうだよな。

うん、「1日の始まりとは時計の針が0時を超えたら」
いま、ここに新しく定義します。
なんちって。

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『短編』心臓のない木こり

『短編』心臓のない木こり

鬱蒼と茂る森にはブリキでできた木こりが住んでいました。
彼はオイルで動きブリキでできた手を使い、斧で木を切るのが仕事でした。
そこに人間の少女がやってきました。
「木こりさん、木こりさん、私のお家を知りませんか?」
ブリキの木こりは首を横に降りました。
「私はお家に帰るために旅をしているの、エメラルドの道がある国に行けばなんでも願いを叶えられるって聞いたの。知らない?」
エメラルドの国・・北東にそ

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『短編』夏が・・・くるっ!

『短編』夏が・・・くるっ!

暑い・・・ただただ暑い。暑さが厚くて熱い・・
いやそんなことはどうでもいいのだ。この暑さの中私は買い物を終えて家に帰る道中。
早くしないとアイスが溶けてしまう!!!
それは避けねばならない、夏のアイスがないと死んでしまう。
アイスが好きだから死んでしまうのではない。”夏にアイスを食えないという状況”により死んでしまうのだ。
それは冬の雪見だいふくだったり、海で食うカップラーメンみたいなアレだ。

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