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相手の心に残る自己紹介

今回のテーマは、「自己紹介」について。

クリエイターのみなさんは、ビジネス交流会に参加される機会も多いのではないでしょうか。
これまで何度も交流会に参加してきたさとみともみじが、自己紹介の場面で心がけていることや、日頃行っている工夫について語ります。


言語化可視化ラボは、デザイナー岩崎さとみとライター本田もみじの「ブランディングとマーケティングの研究所」。クリエイターメンバーと一緒に、日々ブランディングとマーケティングの研究を行っています。

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どんな自分を見せていくか

もみじ:
今回は、交流会や商談会などでの自己紹介のお話です。
 
さとみ:
自己紹介は、目的や場面に応じて、どの自分を見せていくのがいいのか考えることが大切ですよね。

参加する交流会によって、来られている方の属性は変わります。自身がその交流会に参加する目的も、タイミングによって違ってきます。ビジネスチャンスを求めて参加する商談会と、人脈を増やしたくて参加する交流会とでも全然違うと思いませんか?
 
もみじ:
違いますね。
さとみさんは、商談会のときはどうしていますか?
 
さとみ:
私は『ブランディングディレクター』という肩書を持っていますが、商談会のときにいきなりその肩書では名乗らず、まずは「Web制作を通じて売り上げアップのサポートをしています」というように、集客や売り上げの話をします。話している中で何をしているか訊かれてはじめて、「ブランディングが得意で…」と伝えるようにしています。

最初から「ブランディング」という言葉を使ってしまうと、自分には関係ないものだと思われてしまうことも多く、スルーされやすいんですよね。

ブランディングに興味のある業界の人たちが多い場面なら最初にお伝えすることもありますが、その場に誰がいるかで、自分のどの部分を話すかは変えています。

もみじ:
いい工夫ですね!

さとみ:
ほかにも、しっかり自分の実績をPRしたい場面では、「10億円規模から300億円ぐらいまで伸びた会社でデザインをしていました」というように具体的な事例を示して自己紹介すると、興味を持ってもらいやすいです。

ただ、これが友人づくりの目的で集まっているフレンドリーな会だったら、こんな話をしたら敬遠されてしまいますよね。

もみじ:
たしかにちょっと嫌だな(笑)
目的や場面によって自分の特徴のどこを出すかを変えているんですね。
では、交流会ではどうですか?

さとみ:
普段の交流会では、自分がしゃべるというよりは、相手のお話を聞くことが多いですね。

私は仕事でも、相手に話してもらって進めていくスタイルを取っているので、相手にはまずは「話しやすいな、話を聞いて欲しいな」と思ってほしいです。どのような形で人とつながることが自分にとってうまくいくかを考えて、それに合わせる必要があるので。

相手に関心を持ってもらう

もみじ:
とはいえ、交流会の自己紹介にもいろいろなパターンがありますよね。
1人1分の持ち時間で順番に自己紹介をしていくような場合もあれば、フリータイムで自由に名刺交換を行う場合もあります。

さとみ:
そうですね。
順番に話をする時間がある場合は、どんな順番で何を話すと効果的かなど、事前に作戦を練っていくこともできます。
私は、「まず覚えてもらって、あとで話をしてみたいなと思ってもらえたら大成功」と思っています。

もみじ:
私もそうですね。
最初の自己紹介ですべてを伝えることはできないじゃないですか。交流会で50人参加者がいたとしても、全員と話すことは難しい
最初の1分の自己紹介タイムは、交流タイムに入ったときに先方から声をかけていただいたり、お話をしたいと思ってもらえるためにあると思っています。

さとみ:
そうですね!
あの人はどんな人だろう?」と思ってもらえるところまで話せたらいいですよね。

もみじ:
クリエイターさんは、営業が苦手という方も多いでしょう。なかなか難しいかもしれませんが、「仕事を取らないと…!」身構えず、「ナンパ」だと思って気軽に挑戦してもらえたらと思うんです。

さとみ:
ナンパですか(笑)?!

もみじ:
自己紹介は、ほんのひと言で「もうちょっと知りたい」って思ってもらえるチャンスです。

たとえば、初デートも済んでいない人に、自分の年収とか家族構成とか結婚後の夢とか語られたら重いでしょう(笑)それと同じで自己紹介の場面でも、「お役に立てることがあれが幸いです」が伝われば充分。次のデートにお誘いするような感じで「よかったら、改めてお話しましょう」が届けば大成功ではないでしょうか。

さとみ:
なるほど。

もみじ:
初回からガツガツいくのではなく、魅力を伝え、その続きを詳しく聞きたいなと思わせる余韻を残しておく。交流会の自己紹介でそんな流れができたときは、自分の満足度も高いですね。

意気込みや緊張感は相手にも伝わるじゃないですか。婚活パーティーでも、「この人、すごく前のめりだな」と感じると、その圧で引いてしまう人もいるかも知れないので、最初はお互いを知るための会話から始めますよね。

すぐには仕事につながらないだろうなという人も含めて交流して、その場を盛り上げて、自分も気軽に楽しんでいくことが大切だと思います。

さとみ:
うんうん。
「なんかいい人だったな」みたいな余韻が残ればいいですね。

もみじ:
交流会はオンラインとは違って、動きや振る舞いも全部見えるので、それらも含めて、「あの人素敵だな」と思ってもらえることも大切ですね。

お酌しながら上手にコミュニケーションを回している方や、気遣いがうまい方を発見すると「あの人気が利いていて素敵だな」と思いますし、ほかの参加者の方々が熱心に話をしているのを見て、「私ももっと話してみなきゃ」という気持ちになることもあります。こうしたことは、リアルな交流会ならではのライブ感ですよね。
自分の存在をPRしていく場にもなるのではないでしょうか。

まず出会いのきっかけをつくっていこう

さとみ:
私は名刺交換をしたあと、なかなかアプローチができないんです。
先方からご連絡をいただくことの方が多くて…、もう少し自分から連絡ができたらと思うのですが、もみじさんはどうですか?

もみじ:
私は名刺交換した方にはその場で連絡手段を確認して、次の日必ずメールやSNSなどでメッセージを送ってますよ。
近い日程でお誘いできそうなイベントがあればお声をかけたりして、つながりを深めていくこともあります。

さとみ:
素晴らしいですね!

もみじ:
自己紹介も大切ですが、そこでつながった縁を育んでいくことが大切なんじゃないかと思います。
そしてクリエイターのみなさんは、自分の専門領域であるクリエイティブな部分に自信を持って、どんどんアプローチをしていった方がいいと思います。

さとみ:
クリエイティブな部分を活かすことは、とても大切です。
以前、名刺をお渡ししてから2年後に連絡もらったこともありました。私の名刺は仕掛けのある名刺なので、お渡しただけでおもしろいと関心を持ってもらえることが多いです。

もみじ:
クライアントが仕事を依頼したいと思うタイミングはいつ訪れるか分からないので、名刺を商品サンプルとして渡しておくという手法はさとみさんに合っていますね。
私は名刺がないほうが話が弾んでうまくいくこともあります。自分にはどんなタイプのアプローチが合っているか、見極めることが大切ですね。

さとみ:
自分に合う方法を見つけられるといいですね。

もみじ:
今クライアントさんに恵まれないと悩んでいる人は、そもそも出会いの数が少ないのではないかと思います。いいクライアントさんに巡り合うためにも、まずは外に出て、たくさんの人と会ってお話していくことが大切です。
最近はAIやオンラインなど便利なツールは増えましたが、結局最後は人と人とのつながりだと思います。

さとみ:
どんな形でアプローチすると自分に合った人とうまくつながっていけるのかなど、いろんなやり方で試してみてくださいね。

もみじ:
いろいろな交流会や勉強会に参加して、おもしろい結果が出たら教えていただけると嬉しいです。みんなで成功事例をシェアしていきましょう!


このnoteは、Facebook非公開グループ「言語化×可視化ラボコミュ」のライブ配信からクリエイターさん向けの内容をピックアップして記事化したものです。


【この記事を書いた人】
言語化×可視化ラボ コンテンツ開発チーム 中村彩理
長年ソーシャルワーカーとして福祉の相談援助業務に従事。 2024年からクラウドソーシングやnoteでの発信を中心にライター活動を開始。 福祉や医療、お出かけや暮らしに関する情報、ブックレビューなどを発信しています。
https://note.com/good_hosta555/

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