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ジャニーズ「性加害」取材録(5)ジャニー喜多川が、誰を”獲物”に選んだか分かる「滝沢基準」なる証言!

 ジャニーズ事務所の創業者、故・ジャニー喜多川氏による男性タレントたちへの性加害は、多くの有力メディアが報道に消極的で、いまだ突っ込んだ取材ができていない。国連人権理事会の専門家が7月下旬に来日、性的被害を受けたと訴える元所属タレントたちから直接、聞き取りを行なうことになったが、過去記事で書いたように、テレビ局やスポーツ紙など大手メディアがスクラムを組み、ジャニーズ事務所にとって都合の悪い話を止める「鉄壁」を築いているため、各被害者がそれぞれ体験を言うにとどまっている。しかし、記者側から見ると、話はそれだけで終わらない。他でもない被害の舞台となるジャニーズ事務所そのものを追って出てくる話があるためだ。

 そのひとつが「滝沢基準」なる言葉。当事者ですらそんな言葉は聞いたことはないだろうが、ジャニーズ事務所の従業員によると、事務所内ではこの言葉により「ターゲット」が選定されていたというのである。もし、この点を表にすることができれば、この醜い犯罪は組織ぐるみで行なわれていたという見方も出てくる。ジャニーズが批判を消すためにお手盛りで作ったような「再発防止特別チーム」では解明できない部分がここにありそうだ。引き続き、誰も書かない真実をここだけで書き残していく。

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