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ジャニー喜多川「性加害」報道を止めた重要人物(2)知られざる秘密会議、記者を月36万円で懐柔

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 ジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川氏による若い所属タレントへの「性加害」騒動が、収まりきらないぐらいに広がっている。その理由は英・BBCが問題にしたとおり、何十年も日本の芸能界が、大手マスコミぐるみで黙認し続けてきたことの反動だろう。
 前回は他が一切、書いていない、それを「誰がどう指示したか」について明かした。テレビやスポーツ紙などが足並みを揃えて報じない異様な現象は、しっかり「号令」をかける役割が存在していた。ただ、長年の慣習もあって単純な話ではなく、前回、書けたのは前提部分。さらに突っ込んだ話を書いていく。
 
 メディアは一様にジャニーズ事務所の対応ばかりを追っているが、直接的にマスコミを動かす人物はジャニーズ事務所側にはいない。だから、そこを外してこの問題を語れないのである。一部では、「当事者の喜多川氏が亡くなっているから、これ以上の被害はない」というような論調もあったが、そんなことはない。多くの女性タレントも大手芸能プロのトップや、大物芸能人など力のある者に弄ばれた性被害があり、そういったことが、すべて食い止められるようにならなければ、ジャニーズ性加害問題の終結もありえない。マスコミまでもが金儲けのパートナーだからといって悪事を黙認する共犯関係をどう終わらせるか、それにはちゃんとこの業界で起こっている事実関係を伝えなければならない。
 
 ただ、掲載するメディアをたくさん持っている筆者でも、この件ばかりは「NG」を出されてしまい原稿を捨てなければならなかった。いかに前回、書いた問題がこの業界でタブーになっているかを改めて感じた。つまりは、業界を敵にするような話はいまも出すのは難しいということ。「長年、この問題があったんですよ!」というだけなら誰でも言えるし、それだけなら表面的に「被害者かわいそう。誰か謝れ!」で終わってしまい、日本の芸能界は変わらないままになる。だから今回もまた芸能マスコミが絶対に触れない話を書く。「秘密の芸能会議」について、だ。
(前回未読の方はぜひ、前回の記事「誰がどうやって不都合な真実を隠したか」と合わせて読んでいただきたい)

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