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人生で重要な物事については、ほとんどが「何歳からでも遅くはない」に当てはまらない件

人生で最も大切なものの中の一つに「タイミング」がある。

「何歳からでも遅くはない」というセリフは、ポジティブに聞こえて耳触りが良く、いろんな場面で広く使われているが、これはかなりの危険思想である。


人生で大事なことほど、事後的にどんなに努力やお金などのインプットをしても、タイミングが合わなかったばかりに成果が出ないからだ。


例えば大学受験。歳をとってから合格して入学しても、適齢で入った人と同じように楽しんだり、同じように就職してキャリアを積み重ねたりすることはできない。

例えば結婚と出産。晩婚化が進み、35歳以上に初産となる高齢出産の事例も多くなったたが、年齢と妊娠の確率の関係性は明らかで、子供を産めないリスクが高まる。

例えばキャリア選択。30代にもなって自分の専門分野がなければその道で採用してくれる会社もないし、採用してくれても雑用だ。

何なら恋愛だっていつでもできるようにも見えるが、「その年代の恋愛」というのはその時にしかできない。学生の恋愛と社会人の恋愛は全然違う。

「時間の使い方」・「お金の使い方」・「性欲の大きさ」・「新鮮さ」と、色々なパラメータが全然違う。

どっちが良いというのではなくて、どっちも良い。どっちもしたほうが良い。そして大人になってしまえば、学生の恋愛はもうできない。


ところで、いつまでも夜の街で遊びたがるおじさんなんかはまさに恋愛の「適時」を逃してしまったタイプが多い。

学生時代モテなくてブレイクスルーする勇気もなくて燻っていた人が、カネを武器にしてどっぷりハマってしまう。

例えば筆者の昔の上司でひどくハマり込んでしまった人は、最初は出張のたびに風俗で遊んでいるだけだったが、最後に本人から聞いた話では出張の宿泊先の部屋に女の子が来てペット用のシーツを敷いて何かをするという、真性の変態おじさんになってしまった。

筆者も昔付き合った子と結構アブノーマルな事もしていたけど、やっぱり年取ってから拗らせると怖いなと思った。


少し前に「ナースの法則200」という本の帯のキャッチコピーが話題になった。

「若いときにクリアしておくべきことは遊びと恋愛とセックスである」

「もしそれらが不十分であると年をとってから歪んで現れる」

先程の上司の話はまさにコレである。

若い時に解消できなかったコンプレックスを解消しようとしてお金と交換で体験を得ても、所詮カネで買った経験は自分の経験にはならないので、どんなに遊んでも満足できないのだろう。

どんどんエスカレートして変態になっているのがその証拠だ。


このように、色々な人生の中の重要な要素が、後になってからでは手に入らないものばかりで、逃して後から追っても擬似体験になってしまったりして、余計に拗らせる恐れがある。

もちろん特定の分野について人生の取捨選択の中で先送りや選択しない決断もあると思うが、今は今しかなく、今じゃないとできない大事なことがあるということをよく考えてみて欲しい。


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