gengen1999

何者でもない。

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何者でもない。

マガジン

  • 日記

    誰でもない誰かがこれに目を通す時は始めるのを終わらせた時。どこまでも卑屈で後ろ向きでいたい備忘録。

最近の記事

日記#49

行動することに理由がないと動けなくなったのはいつからだろう。 俺は彼女を助けるよりも先に助ける理由を探している。

    • 日記#48

      先日、京都で友人に会った。 会うのは実に一年振りだったけれど特に緊張もしなかったし、それより京都の街並み死ぬほど平和だなの方が気持ちの大部分を占めていた。 この友人というのは便宜上友人という呼び方をしているが実に変な縁がある人で誕生日が1日違いだったり、何も示しを合わせていないのにシミラールックコーデになったり望んでいない形の波長の合い方をする。 基本的に人と付き合うときは自分と相手のズレが気持ち悪ければ気持ち悪いほど愛せる。気が合うというのはどちらか、またはどちらもがモ

      • 服のこと

        私は服が好きだ。 給料の殆どが服に消えていくし、割とギリギリな生活をしているのも大体服を買っているのが大きな要因だ。 しかし、最初から私はこんなに服狂いだったわけではない。 中学生くらいの頃なんてジャージが一番かっこいいっしょ!誰も着てないし!みたいな変な尖りを見せた私は全身adidasの寝巻きみたいなジャージで名古屋に繰り出していた。(本当に尖るの良くない) そんな私が服に目覚めたのは音楽だった。 バンドを好きになったときに曲と一緒に人も好きになった私は一番真ん中で目

        • 日記#47

          自分というケース、もとい枠組み、箱みたいなものを理解することが大切なことだと感じる。 自分の足が地についていないかを確認できるし、それをすることで自分に足りてないものを認識することができる。 逆も然りで自分のパラメーターで何が一番尖ってるとかここ尖ってないけど自分の愛せるところだなとか思ったりもできる。 しかし、私はここ最近この箱に閉じ込められてる感覚がある。 しかも自分が産み出した過去の箱の中にだ。 たくさんの考えや悪口を口にする度、マトリョシカみたいに箱の中に入っていく

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        • 日記
          49本

        記事

          日記#46

          先日、数少ない繋がりの中後輩と2人で出かけた。 それだけでもよくわからないことなのに行き先はアンパンマンミュージアム。まじで意味がわからない。 事の発端は私が転職して一月が経ったくらいのこと、その後輩から連絡が来て言い方はあるにしろ内容しては元気ですか?無理してないですか?といった事だ。 なんとも彼女らしく、どこまでも気を遣った言葉だ。俺はその虚構という名の優しさに甘えている。きっと俺がどんな思想でどんな言葉を使ってどんな見た目をしてようと彼女はきっと優しいままなのだろう。

          日記#45

          転職してから色々なことが見える。 ひいては余裕というものが出来た。 この余裕は好きなことに近い仕事ができている自負、他に対する優越感、仕事をしているという実感。そういう薄っぺらいものが積み重なって出来た余裕だと感じる。 なんだ、余裕なんて簡単にできるものだったのかと高を括ると同時にいつ、この余裕なるものが消え去って逃げ去ってしまうのか不安になる。 こんなことを考え始めたときにはもうないのかもしれないな。 大好きなあのアーティストがいつかの曲に縛られるなに縛られてると叫んだ

          秋口

          もう、すぐそこにいる気がする。 往々にして暑いのも熱いだけの奴も好きじゃないので個人的には嬉しい気持ちが強い。 しかし、風が冷たくなればなるほど人との距離感を図り違える。 近づきすぎて相手の嫌なとこしか見えなくなる時。逆に遠くなることで今まで見えていなかった嫌なところが見える場合などが挙げられる(良いとこも見えるときもあるよ、多分。) 本当に嫌うということは疲れる。 嫌いになれば少なくとも自分はその生き方、考え、趣味嗜好を否定することになる。それはつまり人を嫌えば嫌っただけ

          日記#44

          いいことの積み重ねが自分を生かしている。 楽しみにしていた映画を観た、なんとなく試着した服が最高だった、カラオケでいつもより気持ちよく歌えた、大好きな人たちと電話をした。 なんでもないことでなにもないことだ。 けれどその一つ一つが愛しいし、その愛しさが自分という人間を立たせてくれている。 そんなことに気づけるくらいの余裕は常に持ち合わせてたいけど生憎、ベースが根暗なので大体絶望してる。下地からボロボロだから取り繕ってもすぐ剥がれてしまう。ちゃんとスキンケアしないとな。

          日記#43

          ちょっとしたことで泣くとか感動したという言葉を使いたくない。 言葉は使えば使うほど効力を失っていくからここぞというときのために取っておきたい。 それでも口に出さずにはいられないこともある。 ゆとりを持てていたらそんなことは思わないのだろうけれど今の自分は平均台の上で必死にバランスを取ることが精一杯だ。 渡りきれた先になにかあるのか。 将又、渡り切ることはできずに落ちてしまうのか。 本当にやってられないな。

          日記#42

          職に勤めるようになって初めての休みだ。 今日、明日と二日間もらった。 正直言うと休まらないなと言ったのが一番上にある気持ちだ。 休みがあるということはまた仕事が始まるということであり、完全に嵐の前の静けさでしかない。 なんだよ、嵐来ない日があってもいいじゃないか。すぐ事を荒立てるのよくないぞ。 そんな気持ちに折り合いを付けながら映画を観に行った。 最初に決めていた時間から二時間遅れの回を観た。(時間通りにいけよ) 映画館は好きだけれど人は嫌いなので始まる前にガサガサビニー

          日記#41

          初出勤だった。 よく結婚が人生の墓場というが全然就職とか仕事の方が人生の墓場でしかないと思う。 その仕事が自分の好きなことでなければ尚更だ。 きっと俺はこのままこの墓地に埋まるまでに燃やされて納骨されるんだろうな。 文字通り骨抜きにされそうだ。 くそ!当たり障りなくやりたい!

          日記#40

          もう昨日になってしまったが映画を観てきた。 主軸に恋愛というものがありながらも一様に恋愛映画と括れない感じがとても心地の良い作品だった。 人と人との生活や営みを作品にすると変な誇張が入ったり、卑しさみたいなものを感じる瞬間があるのだがそういうものを全く感じなかった。下北沢に住んでいる彼ら彼女らの暮らしを観ているような気分だった。 今泉作品は何度か観ているのだが言葉や空気感の扱い方が上手いなと思わせられる。 そしてそれにいつもドキッとさせられるし、胸が痛くなる瞬間がある。 でも

          日記#39

          変わり映えしないというのは代わり映えしなくてとても好きだ。 変わらないことに対して嫌悪感を感じるときの方がどちらかというと多いのだが、やはり変化しない美学も存在する。 変化するのは良くも悪くも過去の自分を否定することになる。 私はそれが気持ち悪い。 どうして過去を否定しないといけないのか。過去を否定してしまったらあの時の私を誰が掬ってやれるのだ。取りこぼされてしまうようなどうしようもない奴だからせめて今、一部だけでも掬ってやりたい。それは自分だけじゃなく大切なあなたにも思

          日記#38

          久しぶりに外に出た。 久しぶりという感覚は人人によって違うので一概には言えないけれど久しぶりだった。 前から気になっていた服を見に、気持ち高めの服たちがズラーっと整列している意識高い系の軍隊へと門を潜った。 その軍隊は何回か潜ったことがあったので嫌な感じはしなかったが特有の雰囲気が体を刺激してくる。(嫌ってことなのかもしれないな) 店員さんが常連さんらしき人と話してるのを見て露骨にテンションが盛り下がる。 こういうのを第三者が見て良い気持ちにならないことくらいわからないのか

          人間関係リセット癖

          多分この癖は一生抜けない。 本当に嫌な癖だと思う。 区切りを付けると何か目に見える形で変化が欲しくなる。これは自分が全く変われてないことに対して不安感や不信感が募ることでの焦燥感からくるものな気がする。 インスタントに環境を変えるのもそれからだ。 きっと人との関係なんて大体紛い物だ。 口に出して薄っぺらく関係値を確かめる行動も自信の無さからくる裏返しだ。 全くもって嫌になる。それを平気で口に出す奴もそれを許容しそうになる自分も。 もうこれっきりにしたい。 これ以上ガッカリ

          人間関係リセット癖

          終えるという

          今日は日記ではない。 と言っても形式はあまり変わらないので何が違うかと言われれば心持ちだとかふわふわした答えになってしまう。 それでも今日は違うのだ。 卒業式が昔から苦手だった。 強制的に関係各所に対して感謝の言葉を連ねないといけないし、泣くという感動の仕方しか許されていないのがどうにも窮屈だった。 それが私の卒業式だった。 そう、だったのだ。 大学に入って価値観が一変した。 それはきっと変えられた部分が多いように感じる。全くもって人に恵まれた。 曰く、離れたときの寂しさ

          終えるという