日記#40

もう昨日になってしまったが映画を観てきた。
主軸に恋愛というものがありながらも一様に恋愛映画と括れない感じがとても心地の良い作品だった。
人と人との生活や営みを作品にすると変な誇張が入ったり、卑しさみたいなものを感じる瞬間があるのだがそういうものを全く感じなかった。下北沢に住んでいる彼ら彼女らの暮らしを観ているような気分だった。
今泉作品は何度か観ているのだが言葉や空気感の扱い方が上手いなと思わせられる。
そしてそれにいつもドキッとさせられるし、胸が痛くなる瞬間がある。
でもそれが心地いい。形容するのが野暮にも思えるけれど思った気持ちのままだ。

観終わったあとご飯を食べて服を買ってグダグダ歩いてカフェに入ってプリクラを撮って帰路についた。
あれだけ時間をかけて目一杯遊んでも文にするとなんか安っぽくていいな。
実際にそこに暮らしてた当事者と眺める第三者には無限の壁がある。本当に大事で大切な時間は誰にも伝わらなくていい。そっと隠しておこう。

夜は友人の相談に電話で乗りながら散歩をした。
夜はまだ寒くてタバコで蒸した煙が息白しみたいだった。

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