秋口

もう、すぐそこにいる気がする。
往々にして暑いのも熱いだけの奴も好きじゃないので個人的には嬉しい気持ちが強い。

しかし、風が冷たくなればなるほど人との距離感を図り違える。
近づきすぎて相手の嫌なとこしか見えなくなる時。逆に遠くなることで今まで見えていなかった嫌なところが見える場合などが挙げられる(良いとこも見えるときもあるよ、多分。)
本当に嫌うということは疲れる。
嫌いになれば少なくとも自分はその生き方、考え、趣味嗜好を否定することになる。それはつまり人を嫌えば嫌っただけ自分の生き方を狭めていることになる。
それを他者に伝えればもっと狭めることになる。
もう私の部屋は狭まりすぎて掘立小屋くらいのサイズしかない。自分の心の小ささと手抜き工事の小屋には辟易とする。

それでも嫌わずにはいられないし、多分それを伝え続けていく。
我慢すれば人当たりがいい人になるし、遜れば自分の価値はきっと上がる。
でもそんなものに意味も価値もない。
取り繕えば取り繕うほどメッキはすぐ剥がれてしまう。

みたいな自分を正当化する言い訳みたいな言葉だけはスラスラ出てくるあたりその程度の人間なんだろうな。
どれだけ仲良くてもちゃんと嫌っていきたい。
差別も分断もなく真正面から嫌っていく。

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