asako.sakata@nordicbreeze

北欧ノルウェー在住フリーランスキャリアカウンセラー。駐妻。二児(9歳・5歳)の母。ジェ…

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北欧ノルウェー在住フリーランスキャリアカウンセラー。駐妻。二児(9歳・5歳)の母。ジェンダーギャップ指数2位(2023)のノルウェーと日本の違いとは?なかなか日本には届かない実態をレポートしていきます。

最近の記事

シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた⑤~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~Yさんの場合

今回のお相手は・・・・ Yさんはノルウェー在住20年以上の現役日本人ピアニストです。約20年前にノルウェーにピアノ留学されました。現在はノルウェー人の旦那様(ヴィオラ奏者)と17歳の娘さんとの3人暮らしです。オペラ座のバレエ伴奏ピアニストと音楽学校でのお仕事を両立されています。 どういう働き方をしていますか? オペラ座の仕事を80%、音楽学校の仕事を40%の計120%で働いています。120%なので忙しいといえば忙しいですが、自分で選んでやっていることなので充実しています

    • オスロ大学のサマースクールに行くことになりました!

      当初は無謀だと思っていました。 でも、どうしても諦めきれなくて、、、「できるところまでやってみよう!それでダメなら諦めよう!」という気持ちでやってきた約4か月。 でも、ほんとに行けることになりました! オスロ大学のInternational Summer Schoolに! 専攻は「Gender equality in Northern Countries」です。 まさにこのブログのテーマでもある「北欧のジェンダー平等」のコースです。 ここまでの道のりは長かった・・・・と

      • シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた④~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~Tさんの場合

        今回はノルウェー在住日本人の方にお話を伺いました! 今回のお相手は・・・・ Tさんはノルウェー在住10年以上で、ノルウェー語はもちろんのことスウェーデン語、エストニア語などを操るスーパーウーマンです。スウェーデン人の旦那さんと4歳の娘さんとの3人暮らしで、フィンランド発のITサービス会社のノルウェーオフィスで、マネージャーを務めておられます。民間会社、ITサービス、マネージャーという文字だけで「忙しそう!」と思ってしまいますが、さて、どのように仕事と家庭の両立をされている

        • シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた③~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~Monicaさんの場合

          さて、今度はTonjeさんのお隣さんのMonicaさんをご紹介していただき、お話を伺いました。リレーインタビューみたいになってきましたw 今回のお相手は・・・・ Monicaさんは9歳の娘を育てる46歳のシングルマザー。ノルウェーの国営放送局(日本のNHKのような会社)にてフルタイムで総務のお仕事をされています。近くに離婚されたお相手の方も住んでいて、娘さんは1-2週間ごとに両者の家を行き来して暮らしています。(ノルウェーは離婚率が高く、このようなスタイルをよくお見掛けし

        シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた⑤~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~Yさんの場合

          シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた②~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~Tonjeさんの場合

          さて、シリーズ化予定だった「ノルウェー人に聞いてみた」、ついにシリーズ化いたします! 今回のお相手は・・・ ご近所の仲良しおばあちゃんの娘、Tonje(トーニャ)さんです。もちろん、ご本人に許可を得て掲載しております。Tonjeさんは機械エンジニアとして民間のノルウェー系オイルカンパニー、アメリカ系オイルカンパニーを経て、現在はリタイアしてご自身で女性起業家支援の会社を運営なさっている60代のとっても気さくでかっこいい女性です。 ノルウェーはジェンダー平等の国だと思いま

          シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた②~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~Tonjeさんの場合

          Gydaに見る北欧女性の在り方

          Sagaってみなさん聞いたことありますか? 私はノルウェー語のテキストに出てくるまで知りませんでした。 Sagaとはおもに中世アイスランドで成立した古ノルド語による散文作品群の総称で、ノルウェーやアイスランドで起きた出来事を題材にしたものが多いそうです。ほとんどのサガは著者不明で、執筆期間は12世紀から13世紀とされています。 Sagaが扱う内容は、歴代のノルウェー王の伝記、アイスランドの植民とキリスト教化の歴史、島民の争いと裁判、古代ゲルマン民族の伝説など多岐にわたるそ

          Gydaに見る北欧女性の在り方

          Konfirmasjonにおける人権・平等教育

          ノルウェー人は15歳になる年に、konfirmasjon(コンファルマション)という儀式を経験することを最近、ノルウェー語の先生から教えてもらいました。日本語に訳すと「堅信」。あまり馴染みのない言葉ですが、洗礼後に更なる恵みを与え、聖霊の賜物を得るために行うキリスト教の儀式のことです。 私はkonfirmasjonの儀式そのものに興味をもったわけではなく、konfirmasjonを受けるにあたって事前に受講するコースの内容に興味を持ちました。約半年間、14、15歳のティーン

          Konfirmasjonにおける人権・平等教育

          仮説:何故ジェンダー平等がノルウェーで進んだのか

          現時点での私の考察です。 1.労働力不足 戦後の福祉国家拡大路線に伴い、労働力不足に陥ったノルウェー。圧倒的な人不足で女性を労働力として活用するほかなかったからという見方があります。福祉国家として公共サービスを提供する公務員を増やす必要があったのですね。その中でケア労働(教師、保育士、看護師、介護士など)は需要もあり、比較的女性でも参入障壁が低く、進出しやすかったということで一気に進んだのでしょう。その名残が前述したとおり、公共部門で働く人の70%が女性ということなのでし

          仮説:何故ジェンダー平等がノルウェーで進んだのか

          シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~

          ジェンダー平等指数2位の国のノルウェー人が実際自国の「ジェンダー平等」についてどう思っているのか、実際に聞いたことをここにアウトプットしていきたいと思っています。(シリーズ化予定!) 今回のお相手は・・・ 民間企業でフルタイムで働いてきた50代の女性ママ。子供は二人とも成人しています。ノルウェーでは彼女の世代でも共働きが当たり前で、「働かない」という選択肢はなかったそうです。前回の投稿でお話した通り、ノルウェーでは両立が比較的しやすい公共部門やパートタイムで働く女性が多い

          シリーズ:ノルウェー人に聞いてみた~ノルウェーってジェンダー平等ですか?~

          ノルウェーの意外な女性の就労実態

          前回の投稿に何人かの方が「すき」をつけてくださいました!ありがとうございます💛応援の気持ちと受け取り、少しでも多くの方に読んでもらえるようコツコツ投稿していきたいと思います。 さて、まずは私がノルウェーの男女平等についてリサーチしていて驚いた数字をいくつかご紹介したいと思います。 1.公共部門の70%が女性 ノルウェー政府の統計によると、多くの女性は民間ではなく、公共部門で働いているという事実がわかりました。民間の数字についてはここ10年変化はないとも書かれていますね。

          ノルウェーの意外な女性の就労実態

          ノルウェーのジェンダー平等ブログ始めます!

          ノルウェーに来てはや3年が経とうとしています。生活に慣れてくると、今度は滞在の終わりを意識するようになり、やり残したことはないか!?を考えるようになりました。 ジェンダー平等はずっと自分の中のテーマでした。キャリアカウンセラーとして約8年間日本の女性の悩みに向き合ってきたからこそ、自分自身が働くママとして苦労してきたからこそ、それは他人事ではないテーマなのです。 帰国する前に、このテーマに腰を据えて向き合ってみよう! そしてできる限り学んだことを日本に持ち帰り、還元してい

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