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【本の紹介】ヨシタケシンスケ『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社)

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□難度【★☆☆☆☆】
読み聞かせなら、幼稚園年中〜年長くらいから楽しめる。ひとりで読むなら小学校2年生くらいからかも。地の文とマンガから成るページ構成にやや複雑なところもあるので、読み聞かせをする際には、今どこを読んでいるのか、指差しなどをしてあげたほうがよいかもしれない。

□内容、感想など
童話、児童書に名作多しとはいえ、「哲学的な主題」を子どもの日常に寄り添うかたちで、かつ、変に衒学的なところなく、楽しく、けらけら笑いながら読める本としては、僕の知る限りでは、この一冊が最高。この本を楽しんだ子どもたちは、将来大きくなってから、例えばアイデンティティ、自己同一性、代替不可能性…等々の抽象的な概念に出会ったとき、それらをスムーズに自分の語彙とすることができるだろう。

□こんな人にオススメ
・理屈っぽい話が好きな子。
・文字情報よりビジュアル的な情報の読み取りを得意とする子。
・人間が存在することの不思議に気づき始めた子。


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