げん

はじめまして。 現在、社会人4年目。そろそろ将来に見据えて動き出さないといけないと焦り…

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はじめまして。 現在、社会人4年目。そろそろ将来に見据えて動き出さないといけないと焦りはじめました。 このブログは同性愛者である僕がどんな風に社会で生きて、何を感じ、そして僕自身がそれを忘れないための備忘録。 学生が終わり表現する機会が減ったのでnoteに綴っていこうと思います。

最近の記事

#12 25歳ってなんか損してる

「もうアラサーだよ」 先日25歳の誕生日を迎えた自分は友人からおめでとうと言われるたびに同じ返しをしていた。 年だけどんどん増えていく。中身は全然変わってないのに。 大人の魅力とは何なのだろうか。自分が大人になったなと思うことといえば、メールでの一人称が「当方」になったり、旅行先の土産店で試食だけではなく、しっかり買い物をすることくらいしか思いつかない。 給料も少ないのに割引される対象からは外れ、少し会社では責任も持たされ、周りからはアラサーといわれ、「25歳」って何か損して

    • #11 同性婚について

      昨今、総理やら秘書やらの発言で同性婚について話題になっている。 当事者の自分としても、世間が同性愛についてどう思っているのかを知れる良い機会のため、何かと気にしてしまう。 そして当事者でありながら、それが法として認められるかどうかという歴史的な瞬間に立ち会えているということは、例えれば1989年のベルリンの壁崩壊の際にドイツに住んでいたような、そんな瞬間に自分がまさに渦中のど真ん中にいるという経験をしていると考えると、何とも感慨深い気持ちである。 そんな自分は同性婚につい

      • #10 「一番」へのこだわり

        好きな人の「一番」は自分であってほしい。 この欲求は人間なら誰しもがあるものだと思う。 この競争社会に生まれてしまったからだろうか。 僕はこの一番へのこだわりがとても強い。 だからこそ、好きな人の「一番」ではないとわかった瞬間、相手への気持ちが冷めるのと同時に、これまで一番になるために頑張ってきた努力が無駄になるのでは、という、何とも自分勝手な葛藤をしてしまうのだ。 自分には見せない顔や、自分の守備範囲から超えた話題に楽しそうに話しているところを見るとどうしても「あ、負け

        • #9 覚悟と決意と、それでも愛が。

          アニメや漫画で主人公が覚悟を決めるシーンがある。 決めたことをやりきる。苦しい環境を乗り切る。彼らは一度覚悟を決めたことを最後までやり切る。 だからこそ「主人公」なのだろう。そこに痺れる憧れる。 この人生の主人公は間違いなく僕自身のはずなのに、僕は彼らのようなよくできた「主人公」ではない。 一週間前の僕よ。君は決意したよな。もうノンケへの彼には連絡しないと。どれだけ好きだろうと自分から連絡するのはやめると。告白もした。カミングアウトもした。もう十分だと。 なのに何でLINE

        #12 25歳ってなんか損してる

          #8 心の鎧

          失恋から一週間が経った。 外は僕の気持ちを表してくれているかの如く、白い息に趣すら感じないほどの寒さだ。何やら今年一番の寒波が来るらしい。僕の気持ちはまさか地球と繋がっているか、と錯覚するレベルのタイミングだ。、 時間が解決してくれるとはよく言ったもので、一週間経ってこの忘却度合いであれば、僕はあと何年苦しみ続ければいいのだろう。そして失恋の苦しみに僕自身がこんなに弱いとは思わなかった。そもそも同性同士なのだから、可能性なんてはじめから無かったはずなのに。奇跡を信じていたの

          #8 心の鎧

          #7 カミングアウト、そして告白

          もう我慢の限界だった。 頭のリソースがすべて彼に向いていた。 彼が今何をしているのか、どうすれば振り向いてくれるのか。冗談ではなく常に考えていた。 仕事は手につかない。普段は楽しいはずの飲みの場も彼が気になって最大限楽しめない。スマホを触れば常に彼のSNSをチェックしている。 叶うはずのない恋と頭ではわかっているはずなのに、ここまでエネルギーを注いでしまうのが恋なのだろうか。恋というのは恐ろしい。ここまで人を虜にしてしまうのか。もはや中毒ともいえるかもしれない。Billbo

          #7 カミングアウト、そして告白

          #6 新年

          新年あけましておめでとうございます。 旧年は本厄だった。やっと終わると思っていた矢先、厄年には「後厄」というものがあり、しかも後厄のほうが厄が強いらしい。もう厄年とか考えるのはやめにしよう。 正月は溜めていた本やマンガ、見たかったアニメやドラマ、映画を見て過ごしていた。現実から逃避することは、とても楽で、そして何と怠惰なのだろうか。 仕事モードに戻るにはかなりの時間を要することだろう。 さて新年になったことだし、今年の目標なんかを考えるにはもってこいの時期になった。 私

          #6 新年

          #5 好きな人からミュートされた

          2022年も残りわずか。 今年、僕は「本厄」の年だった。 割と有名な神社で厄払いをしてもらったにも関わらず、今年は「何か上手くいかない」「運がない」「よりによってこのタイミングかよ…」みたいなことが多かった気がする。 あまりスピリチュアル的なことを信じたくはないが起きてしまったことを信じないわけにもいかず、「本厄」の恐ろしさを身にしみた一年であった。 そんな「厄年」ももうすぐ終わりということで、来年の目標なんかを考えていた矢先、「本厄」はまた僕に牙を向いたのだ。 話は

          #5 好きな人からミュートされた

          #4 社会人のナイモン

          社会人になって大きく変わったことといえば、一人暮らしを始めた事だろう。 家に変えればご飯があって、掃除も洗濯もお風呂も沸かしてくれている環境が当たり前じゃないと気づけたのは、大人への第一歩だったかもしれない。 一人暮らしを始めて、『自分の家に人を上げること』を自己判断で決められるようになった。実家のときは容易に人を家に呼べなかった。 そして僕は同性愛者専用アプリ、ナインモンスターズ、通称ナイモンを使うことにしたんだ。 その目的はもちろん『将来のパートナー探し』だ。 不

          #4 社会人のナイモン

          #3 久しぶりの投稿

          お久しぶりです。 社会人になってもうすぐ1年になります。精神まだまだ大人じゃないのに、周りからの見る目だけどんどん大人になっている、そんなギャップをこれから何年も続いてくんだなと感じています。 社会人になって気づいたこと、それは『自己責任』という言葉の重み。これまでの学生生活では、親が、先生が、学校が、僕のことを必死に護ってくれていた。僕がより良い人生を生きていけるように必死になって動いてくれていた。決断も、価値基準も、行動方針も、自分で決めなくても何となく示してくれていた

          #3 久しぶりの投稿

          #2 人を愛するということ

          よく恋バナをしている最中に 「片思いの時が一番楽しいよね。」 と、嬉々とした表情で言ってくる人がいるが、僕はそれに微塵も共感しない。 なぜなら僕の片思いは、絶対に成功しない。僕は同性愛者であるから。 片思いというのは、恋愛が成就するかもしれないという希望が前提にあるから楽しく、そして甘酸っぱい体験ができるのだろう。 僕の片思いはそうはいかない。 どれだけ距離を縮めても、二人の関係は変わらない。 相手からしたら「仲がいい友人」でしか成りえないのだ。 僕は過去に3

          #2 人を愛するということ

          #1 ハリボテ

          「あなたの親友を思い浮かべてください。彼はあなたのことをどんな人だと紹介しますか?」 サマーインターンの選考面接の際、人事の社員が僕に聞いてきた。 「彼は僕のことを、活発で常に明るく周囲の人を楽しませる人と紹介すると思います。」 これは就活用に作った答えではない。おそらく親友に聞いたら、これと似たようなことを答えると思う。中学・高校・大学と、自分で言うのもなんだが、周りから見たら「絵にかいたような優等生」であったと思う。 しかし実際はそんなことはない。これは「他人用」

          #1 ハリボテ