第一話 手からビームが出た
朝起きて欠伸をしたら、伸ばした右の手の平からビームが出た。
屋根を突き抜けて、そのまま空高くビームは飛んでいった。私の手の平は熱く火薬のような匂いがした。
手の平の指先から手首の手前。手の平と呼ばれる場所全体から出ていた。私の右手の平は直径約15センチ。しかし放出されると溢れ出した水のように手の平よりも膨れた形で放出された。なので、直径約30センチ以上のビームが撃てた。そのため屋根に空いた穴はほぼ丸である。手型が屋根を突き抜けているわけではない。色は黄色だった。ワンピー