
牛丼チェーン勢力図を作ったら吉野家、松屋、すき家の地域戦略が見えてきた
牛丼3大チェーンといえば、吉野家、松屋、すき家ですよね。
私の地元には(当時は)吉野家しかなかったので、上京してはじめて「牛丼って吉野家だけじゃなかったんだ…!」と驚いたものです。これって意外と地域差があるのでは…
ということで今回は、Yahoo!ローカルサーチAPIによって収集した「吉野家」「松屋」「すき家」の全国3,768軒の情報をもとに勢力図を作ってみました。
※2023年8月11日時点でYahoo!ローカルサーチAPIにて取得した店舗を対象としております。実際の店舗数とは異なりますのでご了承ください。
各社の公式HPに記載された2023年7月時点の店舗数に比べて90%程度の網羅率となっています。
牛丼チェーン分布図
まずは店舗の緯度経度をもとに東京都周辺の地図上にピンを打ってみました。

吉野家、松屋、すき家がびっしりと東京都を埋め尽くしています。ぱっと見、松屋が多そうでしょうか。
ここから広域に展開していきます。



なんとなく各社の出店戦略が見えてきますね。
●松屋は東京都を中心に大都市への出店に注力
●すき家は地方や郊外に多く出店
●吉野家は都市部と地方にバランスよく展開
といったところでしょうか。
牛丼チェーン勢力図
つぎに、市区町村ごとに最多の牛丼チェーン店を着色して「勢力図」を作成しました。
まだ進出していない市区町村は灰色で、店舗数が同率で単独トップのいない市区町村は合戦をイメージして炎のアイコンにしてみました。
まずは、関東、東海、近畿、九州それぞれの都市部を見ていきます。




東京都23区は松屋が強いようですが、それ以外の大都市(名古屋市、大阪市、福岡市)では、吉野家が多くみられるようです。
その他の地域について広域で見てみましょう。





都市部以外の地域はすき家が多いことがよくわかります。意図的に地方や郊外への出店を強化しているのでしょう。
各社HPから実際の店舗数を見ると、2023年7月時点で吉野家は1,213店舗、松屋は1,001店舗、すき家は1,941店舗となっています。やはりすき家は圧倒的な店舗数ですね。
まとめ
吉野家 > 松屋 > すき家 だと思っていたのでこの結果はちょっと意外でした。先入観って怖い。同じように思っていた方もいたのではないでしょうか。
牛丼は今や世界に誇るソウルフード。海外への出店分布を比較すると違った傾向が見えてくるかもしれません。また別の機会にチャレンジしたいと思います。
ちなみに私の推しメニューは松屋の「うまトマハンバーグ定食」です(牛丼じゃないのかよ)
このほかにも分析系記事を書いていますのでよろしければ是非!