理子(ともこ)

63歳で note デビュー。故郷函館、神戸、大阪での暮らしを経て、10年前より京都在…

理子(ともこ)

63歳で note デビュー。故郷函館、神戸、大阪での暮らしを経て、10年前より京都在住の“旅人”。シェアしたいものを4つの扉の向こうにそっと置いておきます。「ご自由にお持ちください」

マガジン

  • 花と樹木の扉

    訪れた場所で目にした「その時だけ」の草花や樹木。見ている方にマイナスイオンが届きますように。

  • Hand Knitting の扉

    日常アイテムからストール・セーターなどの衣類まで、様々なものを手編みしています。編み物初心者の方や、自分が不器用だと思っている(私がそうでした)方に興味を持って頂くきっかけになれば幸いです。

  • 日本の歴史・文化の扉

    日本人でありながら、一生かかっても学びきれない日本のこと。カプセルトイみたいに何が飛び出すか分かりませんが、様々な角度から見つめたものを記していきます。ここで出会う記事を読ませて頂くのも楽しみにしながら。

  • 元気をくれる言葉の扉

    心が弱った時、先人の言葉は勇気や癒しを与えてくれます。そんな言葉は「ギフト」だと思います。あまり有名ではない言葉にもスポットを当てて、シェアします。

最近の記事

私にとって「おしゃれ」とは

「おしゃれ」の概念や目指すところは、人それぞれ違うと思います。 一例ですが、辞書では次のように定義されています。どのように思われますか? おしゃれ【お洒落】 見せかけをよくするために、服装や化粧に気を配って身を飾ること(『明鏡国語辞典』) 確かに「〇○さんはお洒落ですね」という時、見かけが洗練されていて素敵だなあという賛美を込めて言います。あるいは、独特の美的センスやこだわりのある人を形容する時にも使います。 しかし、それだけでしょうか?  見た目を「飾る」ことだ

    • ダウンサイジングして用途を変える

      ソファや椅子に置く「おざぶ」のレシピ。 この本にあるものを何点か編みました。 太いかぎ針でザクザク編めるので楽しかったです。種類も多く、お勧めです。 ある日、ティーポット用マットを編みたいと思ったのですが、しっくりくるレシピが見つかりません。 あれこれ探しているうちに、 座布団の編み方を流用できるのでは…?とひらめき、この本を開きました。 「マーガレットの円座」 これがしっくりきます。 本来なら極太糸を7/0~8/0号かぎ針で編むところを ➡レース糸(エミーグランデ)を

      • 巡拝旅 序章:修学院離宮

        参観許可メールにあった「約3kmの苑路を参観します。途中、坂道を上っていきますので、歩きやすい格好で参観されることをおすすめします」ー たったこれだけの注意書きにも不安になってしまった私。 進行性の呼吸器疾患を抱えているため、人と同じペースで(山道や階段を)歩けるだろうか、途中咳込んでしまったらどうしよう…と。 でも! 自宅から恵方に名所旧跡・寺社が一直線上に並ぶミラクルを発見し、思い立った巡拝旅。きっと大丈夫、と令和6年6月6日、早朝に出発しました。 葦原よ しげらば

        • 神沢杜口の言葉②

          「仮の世の 仮の身には 仮のすみかこそよかれ」 安定した高収入を得られる職を捨て、文筆に人生をかけた神沢杜口(神沢貞幹)。奇跡のような経歴については①に記しました。 かの有名な森鷗外の『高瀬舟』は、神沢杜口が著した『翁草』から着想を得ています。同じく鷗外の歴史小説『興津弥五右衛門の遺書』も『翁草』に載っているエピソードを基にしています。 この『翁草』は全200巻に及ぶ随筆集で、当時(江戸中期)の社会・風俗・地誌の他、古来の伝説や奇事も含めた壮大な“記録文学”です。 前半1

        私にとって「おしゃれ」とは

        マガジン

        • 花と樹木の扉
          1本
        • Hand Knitting の扉
          5本
        • 日本の歴史・文化の扉
          3本
        • 元気をくれる言葉の扉
          2本

        記事

          (易しめ)ショート・プルオーバー

          蒸し暑さが増すこの頃、清涼感のある軽いものを編みたくなりました。 お手本はこちら。 著作権上、編み図は掲載できませんが、メイキング画像を撮っておきました。何かのヒントになると幸いです。 どんなものを編む場合でも通用する、普遍的なポイントは次の通りです。 1. お手本通りの素材を使用しなくてもOK(自分の好みが一番) 2. 図面だけでなく、こまめに実物を俯瞰すること(ミスの早期発見) 3. ネット編みが入ったデザインは伸縮性抜群(寸法通りに仕上

          (易しめ)ショート・プルオーバー

          日本語のユニークさ ~百合の季節に~

          百合はなぜ「百合」と書き「ユリ」と読むのでしょう? 語源を推測しても分からない場合、調べてみます。 腑に落ちた瞬間は快感です。 大きな花がゆらゆらと揺れるから「ユリ」 「百」の鱗片が「合わさっている」根をもつから「百合」 「ユリ」という発音は、「ゆらゆら」というオノマトペ(擬態語)がいつしか音変化したようです。確かに、茎と比べアンバランスなほど重量感のある花は大きく揺れます。 「百合」は根のことだったのですね。「百」は実際の数ではなく、「数が多いこと」を象徴しています。

          日本語のユニークさ ~百合の季節に~

          自分だけの巡拝ルートの作り方

          令和6年の恵方が「東北東」であることから、面白い“遊び”を思いつきました。 地図を広げて、自宅から東北東の角度に直線を引いてみたのです。 そして驚くべき偶然に、しばし固まってしまいました。 ペンで引いたラインに、これらの名所旧跡・古社・名刹の地図記号がぴったりと重なっていたのです。 ∴修学院離宮―卍比叡山延暦寺―⛩日吉大社―⛰鶴翼山(八幡山)―⛩多賀大社 一度も訪ねたことのない修学院離宮と多賀大社(滋賀県犬神郡多賀町)を起点・終点として、“恵方ライン”に沿って巡拝

          自分だけの巡拝ルートの作り方

          初夏の朝のトンボさん

          初夏の朝のトンボさん

          不器用コンプレックスのかたまりが初めて編み物をした日のこと

          何の脈絡もなく「突然」ある行動に突き動かされた経験はありますか? 2016年6月(ちょうど8年前)それは起こりました。 「レース編み、やってみたい!」 笑えるほど、唐突に。 編み物の腕前がプロ級だった母の娘にしては、手芸など無縁の人生でした。 中学校の授業で作ったブラウスはひどい出来だったし、とにかく「私は不器用」というコンプレックスのかたまりでした。 しかし、思い立ったが吉日、早速この本を買ってきました。 以来、基本の「き」を教えてくれたこの本をどれほど頼ったか分かりま

          不器用コンプレックスのかたまりが初めて編み物をした日のこと

          神沢杜口《かんざわとこう》の言葉①

          「我独り、心すずしく 楽しみ暮らすゆえに、気滞らず。気滞らねば百病発せず」 今回ご紹介するのは、病弱だった前半生から一転、80歳を過ぎても健脚を誇った江戸時代の俳人・随筆家の神沢杜口(かんざわとこう)の言葉です。 まず彼の経歴を、コーヒーでも飲みながら、ゆっくり読んでみてください。 驚きの経歴  神沢杜口 江戸中期(1710-1795) 京都東町奉行所の与力を約20年間努める 与力は警察署長クラスの管理職。相当の収入(換算すると年棒1千万円以上)を得ていました。 40歳、

          神沢杜口《かんざわとこう》の言葉①

          何物にもなっていない糸玉を見て思うこと

          一本の糸を 意味のあるものに変えていく編み物。 ふと、糸玉はお金と同じじゃないか、と思う。 使ってこそ意味がある。 コレクションだけを目的にしていても意味がない。 ただの丸い糸玉が 素敵なアクセサリーやセーターに変わっていくように、 お金も消えて無くなるのではなく、活用することで「大好きな物」や「体験」に姿を変える。 でも、「〇○のために貯めよう!」と計画したり、「何に使おうかなあ」とワクワクしながら貯金するのもまた楽し。 だから、何を作ると決めないまま買い集

          何物にもなっていない糸玉を見て思うこと

          自己紹介

          昭和・平成・令和を生きている63歳です。 社会人としては英語教育一筋。幼児~小中学生~大学生まで、膨大な数の生徒さん・学生さんと出会い、教育をしながら私自身が育てられてきました。今年(2024年)大学勤務を“卒業”。フリーとなって、様々な創作活動をしていこうとワクワクしています。 「何の役に立つの?」と揶揄されようが、興味をもったことをコツコツ学ぶこと、自分が得た“宝物”をシェアすること、人に喜んでもらうことが好き。 病を得ても毎日が感動の連続。日々感謝の気持ちで生き