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夢を与える?

スポーツ選手とか、有名人がたまに言うじゃん。
「みんなに夢を与えたいです」って。

すごく傲慢なセリフだよね。
おまえ何様だよって思う。

夢って人から貰うものじゃない。
自分の中から湧き上がってくるものだ。

スポーツ選手や有名人から夢をもらおうと思っている人は、情けないと思う。

あなたは誰かに何かを乞うような頼りない存在じゃないよ。
あなたにはあなたの夢がちゃんとある。


それを他人からもらうっていうのは違う。


正確に言うと「共鳴する」ってことなんだ。
誰かの夢が、自分の中に眠っている夢と共鳴する。
この言いかたが正しい。

だいじなものは、みんなそれぞれ持ってる。
誰かからもらわなくても、
誰かに与えられなくとも、
あなたはすでにだいじなものをその胸に持っている。

だから「もらう」という表現はダメだ。
「与える」というのも間違い。

呼び覚ますだけ。

スポーツ選手や有名人や友達がなにかしているのを見て、
なにかを語っているのを見て、思い出す。呼び覚ます。

あ、自分の中にもこういうのがある!!


でもそのキラキラは、似ているようでちょっと違うんだ。
他人の夢と自分の夢は似ているところがあるかもしれないけど、
指紋が違うように。顔が違うように。体が違うように。心が違うように。

それはあなただけの、
あなたしか持っていない、
世界でたったひとつだけの夢なはず。

それは当然、他人から貰えるものではない。
他人から与えられるものでもない。

あなたが思い出すだけ。
呼び覚ますだけ。

他人はそのお手伝いをしてくれることはあるけど、
あなたに夢を与えることはできない。
あなたに元気を与えることもできない。

「翼を授ける」ってCMあるよね。
おれはあれが大嫌い。

他人から翼を授かって、それを強力な接着剤で背中に張り付けたとしても、そんな翼じゃ飛べるわけないんだよ。

翼は自分ではやす!!
気合で生やす!!


元気もそう。
元気出すきっかけは誰かがくれるかもしれないけど、
実際に元気を出すのは自分なんだよ。

自分の中に、ちゃんと元気はあるんだ。
あるから、出せるんだ。

でも自分のちからだけじゃ無理なときもあって、
そういうときは誰かからきっかけをもらうことはあるよね。

誰かの何気ない言葉や行動がきっかけで、
元気が出せるときもある。
おれもそういうの、いつも体験してる。

本当に細かいことなんだけど、すごく大事だよ。

「自分の中にある」とわかっている人と、
「自分の中にはない」と思い込んでいる人。

その2人の間には根本的な違いがある。

自分という人間を、
自分という存在を、
もっともっと信じていこう。

あなたは物乞いじゃない。

誰かから何かをもらわなくても、
ひとりたくましく生きていけるよ。


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