【忘れ物】
息子が起きてこないので、先に家内と2人で朝御飯を食べることにした。
其々の皿には〈目玉焼き〉〈ソーセージ〉〈キャベツの千切り〉〈胡瓜の大葉合え〉〈プチトマト〉〈サクランボ〉が乗っている。
僕は〈白ご飯派〉なのだが、〈パン派〉の家内が、今朝に限って〈白ご飯〉を食べている。
と言うのも、先日の法事で、弟夫婦が土産に持ってきてくれた、九州の〈高菜漬け〉があるからなのだ。
「S子~やっぱり〈高菜漬け〉はご飯が進む君だよなぁ・・」
「うん❗️美味しいわぁ」
「S子の大好物だもんなぁ」
余りの美味しさに、僕はご飯をお代わりしてしまった。
・・・・・・・
やがて大満足した2人が朝食を終えたところで家内が叫んだ。
「あっ❗️」
「わっ❗️ビックリするじゃないか❗️」
「〈味噌汁〉忘れた❗️」
「はぁ❓️」
「〈味噌汁〉作ったのにぃ~」
〈高菜漬け〉に心を奪われていた2人は、〈味噌汁〉の存在をスッカリ忘れていたのだった。
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