【孫娘の見舞い】
父が晩年、チョッと弱ってきて、認知症も少し疑われ始めた頃、僕の娘、つまり父の孫娘が、黒ポメラニアンの赤ちゃんをダッコしておじいちゃんを見舞ったことがあった。
その時、まだ結婚もしていない孫娘に向かって、おじいちゃんが言った。
「そりゃぁ〇〇ちゃんの赤ちゃんかっ❗️」
「アハハッ!もう~っ!アタシまだ結婚もしてないしぃ・・犬産むわけないじゃん❗️」
孫娘は笑いながらそう応えた。
・・・・・・・
それから数ヶ月後に、人間の曾孫の顔を見ることなく父は亡くなった。
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