ばりけーど
触ったら、
壊れてしまうから。
触れてしまったら、
消えて無くなってしまいそうだから。
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本当は、
それくらい脆いんだよ。
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手を伸ばしたら、
すぐ届く位置にあるのに。
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触れてはいけないような気がする。
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いつからだろう。
自分から相手を手放したのは。
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いつからだろう。
自分から相手を拒んだのは。
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誤魔化して、嘘をつき続けたから。
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相手の思うように生きるのが、ラクだと思った。
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一番自分を殺したのは自分だ。
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“信用”とか“信頼”ってなんだ。
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心の中の黒いものが、
剥がれ落ちていくあの感覚が。
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自分が求めていたものは、
一番近くにいた“相手”の存在だったのに。
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怖いから。
怖かったから。
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それでいいのかな、って。