第7回「手で牌を混ぜる音が1階まで聞こえていた」
家族の姿をフィルムに収める。
それは、昭和の時代にはごく“当たり前”の光景だった。旅行に出かけたとき、こどもの入学式や運動会のとき、新しい車が我が家にやってきたとき、お正月を迎えたとき。なにか行事があれば、父親がカメラを構えて家族を写すというのが、“当たり前”だとされていた。ただ、その“当たり前”も、細かく見ればひとつずつ違っている。
10月23日に開催された4回目のオンライン・ワークショップで、あらたな課題となったのは、映像No.24『井の頭公園』だ。このフィルムは、井