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【そしてバトンはわたされた】瀬尾まいこ 読書記録(短文30秒程)

【感想】
複雑な家庭環境を過ごした主人公は誕生から、17歳の間に父親三人、母親二人が変わった過去を持つ。

しかし、「困った、全然不幸ではないのだ。」から、はじまる文章の通り、複雑と聞くと不幸を感じるが、そうではなく、それぞれの親たちに愛情いっぱい育まれて、

「これといった悩みがない悩みを持つ。」普通の女子高生、とても人に気を使える優しい子。

学校での日々の出来事と現在の父親、森宮さんとの生活を過ごしながら、その時に感じた心情、気持ちを赤裸々に語っています。

そして過去を振り返る事により、当事は子供で気が付かなかった親達の気持ちを察することで、彼女は強く、そしてぶれない、しっかりとした感情を持った女性へと成長していくんですね。

森宮さんのちんぷんかんぷんな思い込みお献立には、笑ってしまう。
そして二人とも食いしん坊。
食事と会話ってほんと大切ですね。

文庫本、上白石萌音ちゃんの解説も可愛くて、優子ちゃんのイメージにぴったりだなって、重なりました。
※映画化では、永野芽郁ちゃんが演じます。

とても心温まる、愛情いっぱい詰まった本でした。

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