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五月病

雪が降る寒い寒い冬が去って、待ちに待った春が来ました。
ただ、今年の春は気温の上下が激しくて、もうすぐ後期高齢者にならんとする慎一郎は参ってしまいます。

さて今回は「五月病」です。

春の鬱は五月(さつき)と言う爽やかな言葉とは裏腹に、その症状は人によって違いますが、なかなか厳しいのが現実。気温も暖かくなり風薫る気持ちが良い季節なのに、なぜこんな風に気持ちが落ち込んでしまうのでしょう。

以前に書きましたが、慎一郎は鬱や引きこもっていたことはありましたが、いわゆる五月病と言うことはありませんでした。しかし鬱の経験者である私はその辛さは想像できます。

昔から春になると故郷に帰りたくなる五月病はあったようです。
五月病は、自分を取り巻く環境が大きく変わったことが大きな原因と言われています。親元に居ればまた違うのでしょうが、念願の大学や会社に入ったりして、環境が大きく変わってしまいます。

五月病は目的を達成して、ほっと一息つく 5 月の連休明けに多いようです。
NHK でやっていましたが、連休後の転職希望者が激増しているらしいです。ああ、あの仕事にまた戻るのか、あの上司の下で働くのか、と悩みは尽きず、転職希望のサイトにアクセスするのだそうです。特に昨今の連休は長いですからね。良いことなのでしょうか。どうなんでしょう?

5 月の長い連休後に「やる気がでなくて会社に行きたくない」「連休中旅行
したが、その疲れがずっと抜けない」などという声はよく聞きます。
頑張って頑張って念願の大学や会社に入ったが、その後、気が抜けたように
なるという話もよくあります。

目的を持って懸命に頑張るのは(陽)ですが、目的を達成すると心は陰陽のバランスを取ろうとしますから、強い(陰)の状態がやってきます。

出産でも似た状態が現れます。赤ちゃんという(陽)が出て行くと母胎は一時的に陰の状態になります。産後鬱というやつですね。

夫婦で野良仕事や魚取りをしている時は無かったとは言いませんが、余り聞くことはありませんでした。精神病項にも書きましたが、身体をよく動かし(陽)、日光に当たっている(陽)とうつ病は軽く済んだり、治りやすいのです。

この五月病の季節にはうまいことに祭りがあります。田植えや畑仕事が終わって一段落。何もしないで居るといろいろ考えてしまいがち。
そんなとき間髪入れずに「春の祭り」があるのです。太鼓を叩き、笛を吹き鳴らし、神輿を担いで大きな声で唱和します。これは全て陽です。

現代は大都市や歴史や伝統の祭りがあるところでは別として、小さな町や村では祭りの後継者が減ってしまい、このままでは伝統が途切れてしまう、と危惧している事例が多いようです。参加するのではなく見物する傍観者に回ってしまうわけです。自ら動かない。

産後鬱のように赤ちゃんという陽が出て行って身も心も陰になるのと同じで、現代は甘いもの、果物、お酒など糖分摂取(陰)が多いですから、気持ちの落ち込みが強かったり、回復に時間がかかってしまいがち。

五月病になる原因

五月病はストレスが原因で起こると考えられています。誰しも環境の変化があるとストレスを感じるものです。特に春はいろいろと環境が大きくかわりやすいタイミング。

働いていると、職場の異動で人間関係や仕事内容が変わるということが多いかもしれません。また、ママやパパの場合、子どもの入園・入学、進級などで生活リズムが変わったり、新しい人間関係が生まれたり。パートナーの転勤で、生活環境がガラっと変わることもあるでしょう。

こうした環境の変化は、想像以上にストレスになります。最初のうちは気を張っているため、特に何も感じないかもしれません。それが 5 月の連休でほっとして気がゆるむと、ココロやカラダに影響が出てしまうのです。

五月病だけでなく、大波小波は人の人生にはつきものです。辛い時期をチャンスと捉えれて、考え方やどう行動し対処すれば良いのかを知れば、その後の人生を楽しく過ごすことができると思うのです。
さて、五月病を軽く過ごす具体的な方法はあるのでしょうか?
その方法について考えてみましょう。

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