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初心者にもわかりやすくおススメなアメコミ

よく「アメコミって何から読めばいいの?」みたいな感じのことを聞く。たぶん現役のアメコミヘビーユーザーは「今、現行のコミックを読んで」みたいなことをいうだろう。

はっきりいうが、それはノーだ。

それは間違っている、まずすべてを追いかけることはよっぽど好きでない限り無理だ。それではたぶん誰も定着しないだろう。

では、何を読めばいいのか?

まずはアラン・ムーアのウォッチメンだ。

2009年にザック・スナイダーにより映画版が制作されたが、俺はあれはなしだと思っている。ネタバレするからいえないが、映画のあのオチだけは絶対にないと思っている。

といったところで、本作のウォッチメンは恐ろしく長く分厚い。だが読んだ後の感動はすさまじい。

本作に出てくる主人公のロールシャッハだが、差別的でまるでネトウヨ丸出しであるだが友情に厚く義理人情に厚いその性格はおそらく憎めなくなってくるだろう。

ヒーロー活動が禁止されたアメリカを舞台に、政府公認のヒーローだったコメディアンが殺される。かつてヒーロー仲間だったロールシャッハはかつてヒーローだった友人ナイトオウルと手を組み事件を追いかけていく・・・というのが本作だ。

20年以上前に作られた作品だが今読んでもその目新しさは先鋭的だ。間違いなくおすすめだ。

同じアラン・ムーアだと「バットマン:キリングジョーク」なんかもおススメだ。

ジョーカーの悲しい過去を描いた本作はバットマンのストーリーの中でも最高傑作のひとつに挙げる人が多い。

ジョーカーもかつてはコメディアンでさえない男だった、彼は妊娠した妻のために一夜だけ友人とともに悪事に手を加えようとする・・・それが彼の人生の選択の分岐点になるとは・・バットマンも彼も思いつかなかった。

自分の狂気を肯定し悪人になったジョーカー、狂気を武器に正義の味方になったバットマン・・・彼らの間の溝は極めて薄かった。

かなりネタバレになるが、実は作者のアラン・ムーアはバットマンとジョーカーの関係に終止符を打つために本作を作ったといわれている。それはいったいどういうことなのか・・・ぜひ読んでいただきたい。

アラン・ムーアと並んで現代アメコミの神のように言われている男がもう一人いるフランク・ミラーだ。

彼の最高傑作に「ダークナイトリターンズ」がある。

これは上であげたウォッチメンと並びアメコミ史上最大最高の傑作という評価を受ける。あのスティーブン・キングは「本作はバットマン関連の話で最高傑作」と太鼓判を押したほどだ。

内容は45歳で引退したバットマンことブルース・ウェインは治安が悪化したゴッサムをみるにみかねて10年ぶりに活動を再開させる。

と、同時に引退したジョーカーは再び蘇り彼に最後の戦いを挑む。同じく・・・かつての親友でライバルだったスーパーマンも立ち上がった。

今作で出てくるジョーカーはキリングジョークでの悲哀とは無関係だ。心の奥底から犯罪を楽しみ虐殺を楽しむ。殺した人間の数は覚えちゃいない。まるで朝食を食うように殺しているからだ。だが、バットマンは彼に殺された犠牲者を忘れない。

どんだけボロボロになっても立ち上がるバットマンの姿、まさしくかっこいい。だが思うのだが55歳にしてはこのバットマンは老けすぎだ。

ミラー関連でいえば「バットマン:イヤーワン」もおすすめだ。誕生したばかりのバットマンが初々しくていいぞ。


って・・・DCばかりでMARVELはないの!?と思いの方におすすめなのは・・・インフィニティ・ガントレットだ。

今年公開された「アベンジャーズ/インフィニティウォー」の元ネタの一つだ。だがあそこで描かれた悲壮的なサノスではなく、どうしようもないエゴイストで腐れ外道でさえない童貞野郎のサノスが本当に笑えてくる。

ハルクを超える怪力を持っているのに、性格はこれだ。悪とは卑近であるという言葉があるが本作のサノスはまさにその通りのやつだ。

MARVEL物でいえばMs.マーベルなんかもおすすめだ。

これはポップでかわいい系の絵柄なのでかなり日本漫画出ないと読めない人にもおすすめだ。

あらすじは突然スーパーヒーローになってしまった女子高生のカマラたんが青春に奔走しながら悪と戦い成長していく・・・という内容だ。というか最新作で言えばこれが一番読みやすいアメコミだろう。

スマホ世代でムスリム系のヒロインがゆるくポップに活躍していく本作。MCUはポリコレに配慮してる関連でうるさいが、本作こそ本当に映画化すべきなのだ。




アメコミは長くて鬱陶しい、どーせ終わらないんでしょ!?という人におすすめなのはガース・エニスによるヒットマンだ。

本作はゴッサムシティでいきる冴えない超能力を持った殺し屋があがいてそして散っていくという悲しい話だ。アメコミは基本的堅物ばかりしか出てこないが、本作に出てくるヒットマンと仲間たちはゲスでどうしようもないクズたちだ。

当然、ヒットマンという名前だけあって人殺しにはふさわしい末路が待っている。だがそれがとても悲しい。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが好きだった人は間違いなくハマること間違いなしだ。



以上が、俺が本当におススメするアメコミだ。過去作がほとんどだが・・・まあなんだかんだでそんなに意識高くないだろう?まるでやる気のないレンタルビデオ屋みたいだ(笑)

まず、アメコミで何を買えばいいか迷ったら上の中で安くてお手軽そうなのをテキトーに見つけて読んでほしい。

・・・で思ったんですけど、漫画って推薦図書でかいてもいいんですかね!?書いてる人ほかにいたんですけど・・・・


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