Leica M11 - 1st Review (日本語)
究極の小型広角レンズと超高画素小型ボディの描き出す未来「6000万画素の手ぶれ補正無しレンジファインダーのスナップシューターはアリかナシか」
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Leica M11のレビューは、この後世界中で沢山出てくるであろうけれど、その内容の多くは
・USB-C での充電について
・Leica初、しかも手ぶれ補正無しのレンジファインダー機での6000万画素超え
・ベースプレートが無くなった件
・ブラックモデルがM6並に軽くなった件
・ISO64が使えるとか、シャッタースピードの件
などではないだろうか。
今回私は、Apo-Summicron-M 1:2/35mm ASPH. と組み合わせた話にフォーカスしたい。
Leica公式サイトにある件のレンズ紹介ページに、イギリスの写真家ヒュー・ジョン氏が、ポートレート撮影でもアポ・ズミクロンM f2/35mm ASPH.が威力を発揮することを実感したとの記事で
とのコメントがあった。特にトリミングの部分ではこれを私も M10-R で感じていた。言うまでも無くM型ライカは、オートフォーカスが出来ないし、ズームも出来ない。そんな中での得意中の得意は「スナップ」である。このM型ライカでのスナップにおいては「どのレンズを持ち出すか」は大いなる矛盾を孕んだ深遠なる悩みなのである。単焦点レンズを沢山持てば重たくなり、折角のMシステムの良さ、機動性が損なわれる。かといって決定的なチャンスで意中の写真が撮れないことほど、写真をやっていて悔しいことも無いわけだ。
そういう中で、M10-R + Apo-Summicron-M 1:2/35mm ASPH. だけを持って出る軽快感は卓越していた。しかし、私の感覚では M10-Rの4000万画素を 35mm から 105mm にまでトリミングすると、SNSは良いが、プリントするにあたっての不安が払拭できなかった。まあ実際には大きな問題にはならないだろうけれども….
そこにM11の6000万画素である。焦点距離を3倍して105mm まで引き延ばしたとしてもそこそこのサイズまでプリントも可能だろう。
試しに6000万画素で撮影したM11のオリジナル写真とトリミング写真を比較してみて欲しい。写真はDNGで撮影し、LightRoom CCで現像した。
どうだろうか。「HARIO」のレタリングが前ピンで申し訳ないが、急いでいたので赦して欲しい。
この Apo35M は、30cm まで中間リング無しで寄れてしまうので、さながら105mmハーフマクロのように使えなくも無いのではないか。
蛇足ではあるが 私も写真館の孫に産まれて「トリミング無し 標準は50mm」の昭和の写真修行の世界で鍛錬をしてきたつもりではあるけれど、もうスマートフォンでアート作品としての写真家がデビューしている時代なのである。こういう M型ライカと、超高画質レンズのつけっぱなしライフという提案も悪くは無いのでは無いだろうか。約1Kg の小型カメラで 35mm から 105mm まで撮れて、寄れる。しかも超高画質でスナップ向き、という仕立てである。
さて、6000万画素のスナップシューターはアリか無しか?だ。その答えはライカ社自身が「Apo-Summicron-M 2/35 ASPH. の先行発売で出していた」わけなのである。
次なる欲求は M11-R で8000万画素、Apo-Summicron-M f2/28mm ASPH. 最短 20cm の登場である。
よろしければ主にLeica M10で撮った写真集もご覧ください。
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追記
こちらのファーストインプレッションも是非お読みください。
M11 初日のハードウェアインプレッション by jujube
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