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合宿人インタビュー#1 五十嵐政貴さんVISION策定を超え、個人の人生観にも変革を巻き起こした全社合宿

こんにちは、合宿人(がっしゅくじん)です!
「全てのチームに最高!の合宿体験を」というビジョンに向けて、合宿好きで合宿を起点に変革を起こす「合宿人」たちのストーリーをお届けします。

第1回の今回は「ぽじあす神社」の認知科学プロコーチ、 五十嵐政貴(いがらしまさき)さんが外部ファシリテーターとして加わり、 その場のメンバー達が「劇的なトランスフォーメーション」を遂げたとあるベンチャー企業合宿の実例インタビューをさせて頂きました。

五十嵐さんの「ぽじあす神社」参拝で、 革新的ベンチャー企業、タイガーモブさんがどのようにトランスフォーメーションしたのか?
「トランスフォーメーション合宿」を仕掛けた斬新かつユニークなファシリテーション技術とは何か??

合宿人ファシリテーターを加える事で見事に変容を遂げた企業合宿ストーリーをご堪能下さい。


縁つなぎの「ご縁」で企業のビジョン合宿へ

今まで250人もの未来をひたすらボランティアでヒアリングして来た五十嵐さん。
そんな五十嵐さんは「ミラインタビュー」を通じて蓄積された「ミライブラリー」を元に着想して人と人とのご縁を繋げるということが特技&大好物。
今回の合宿ストーリーもこの五十嵐さんの「縁つなぎ」アンテナの発動からスタートしました。
アンテナ発動先は、次世代リーダーの創出をミッションに掲げ、 海外インターシップ事業を行う革新的ベンチャー企業、タイガーモブ株式会社。

同社の友人と繋ぎたいご縁がありコンタクトをしたところ、 「今のタイガーモブって現状どんなビジョンで動いてる?」 という話に。
このタイミングがまさに絶妙で、 同社は設立6年目の今年、 学校教育にも参入していくという事業シフトの転換期においてビジョンを見直す「ビジョン合宿」を1週間後に控えておられました。

その様な流れから合宿人ファシリテーターとして五十嵐さんもビジョン合宿に参加をすることになりました。

MTPとは何か?

今回の合宿の一番の目的である企業のビジョン策定に向けて五十嵐さんが設計したのは、
今回の合宿でMTPを描き、 MTPに臨場感を持ってメンバー全員をトランスフォーメーション思考の状態に誘導していくということ。

はい、ここで、 MTP?? トランスフォーメーション思考???
と、脳内に無数の「?」が花火の様に豪快に咲き乱れた方も多いかと存じます。 (筆者もそうでした)

MTPとは、Massive Transformative Purposeの略称で、 個人や組織が最低30年先に実現する、現状とはまったく異なるような世界観という意味です。 (植野 大輔、堀田 創 著. トランスフォーメーションフォーメーション思考. 翔泳社, 2022年, p5より引用)
噛み砕いていうと、 「30年後には車が空飛んでたらいいな」 の様な切り取られた未来の一部分ではなく、医療・教育・通貨・テクノロジーなど、世界を取り巻くありとあらゆるそれぞれの分野においてどのような世界になっているかという事を徹底的にリアリティーを追求し尽くした未来の世界観という事です。

そして、トランスフォーメーション思考とは、 MTPに「臨場感」を持つ「脳内どっぷり未来漬け」状態の事を言います。

驚く事なかれ、 このMTPを真剣に語り合うために世界中からリーダー層が集うシンギュラリティ大学という特殊な教育機関がNASAの施設内に実在するほど重要視されている概念です。

今回の合宿参加メンバーの皆さんも同様、
「MTPとは何か?」
という真っ白な所からスタートします。

本を破いて配る!?合宿前の斬新な宿題

今回の合宿の核とも言えるMTPという概念を理解するため、 合宿前に出された宿題。 ここにも五十嵐さんならではのファシリテーター技が光ります。

それは、 MTPについて書かれた1冊の本をビリビリと破き(!)、 本から切り離したページを合宿参加メンバーに配布して事前に配布部分を読んでおいてもらう。 というなんとも斬新なもの。

それぞれが配布された部分のサマリーを後からシェアし合うことで効率的に1冊の本を理解することができる、ABD(Active Book Dialog)という効率の良い読書法なのだとか。

この効率的かつ斬新な手法により、 メンバーが合宿初日の午前中でMTPを理解する所から合宿が始まります。

今回ABDに使用された植野大輔・堀田創著の「トランスフォーメーション思考」

個人ごとに覗きたい未来の世界から、世界観をディスカッションするワークへ

MTPへの理解と、メンバーそれぞれが覗いてみたい2050年の未来を共有した所で、 ワークはそれぞれが描く未来を取り巻く環境を考えるステップへ移ります。

2050年の未来において、 医療、貨幣、テクノロジー、教育など、 未来にある「環境」に付属する社会はどのようになっているのか。
例えば教育の分野において、「学校は仮想空間に存在するようになっている。 その学校内に国境は存在せずにさまざまな人種の子供達が同じ授業を受けている。」など、目の前にその映像を映し出す様にリアルな世界観をディスカッションしながら創り上げていきます。

ディスカッションをしているうちに映し出されてくるリアルな2050年の未来。 話はどんどん過熱し、合宿のステージは夜時間へと突入していきます。

夜通し行われた「未来漬け」作業

では、今日はここまでにして、 皆で深酒しながら深夜におやすみなさい……
という流れにならないのがぽじあす神社式トランスフォーメーション合宿。
なんと、 朝4時まで1人1人のメンバーにコーチングを行い、 個人のwant to(自分のやりたいこと)を徹底的に抽出したというから驚き!

MTP、トランスフォーメーション思考については既にご説明した通りですが、 「脳内を未来漬けにする」と一言で言っても塩味の薄いあまっちょろい浅漬けじゃありません。
江戸時代から漬けられているもはや梅なのかカビなのか分からないレベルの超ディープな古漬け、いや、 化石漬けくらいのレベルまでどっぷり未来に漬かった状態こそがトランスフォーメーション思考なんです。

この状態に合宿参加メンバーをいざなうために、 まだ未来に行けていないメンバーを徹底的に未来に誘うために夜通し行われたこの本気の対話作業が翌日の奇跡を起こします。

個人として、組織としてどうなっているのか、2050年の視点で行われた真剣な対話

トランスフォーメーション思考が発動した瞬間

2-3時間の短い睡眠の後、 朝の散歩をしながらそれぞれのwant toと未来ビジョンを擦り合わせ、 公園で改めてwant toのシェア会を行ってから合宿所に戻った所で次のワークへ。

公園でのWant to シェア会風景。パンを食べながらの心地よい朝散歩のひと時。

この日の午前中は未来と現在の対比表を作成していくワーク。

この未来と現在の対比表を眺めたメンバー達に劇的な変化が現れ始めます。

「えーーーー!?今、全然何もやれてないじゃん!!」

という会話が出てきたり、
財務担当メンバーからは、 「資金も全然足りないですね、ファンドを作りましょう!」営業部やマーケティング部からは 「〜な所と仕事をしていく方向にしましょう!」 「アプローチ先を変えて行きましょう!」
という、臨場感溢れる未来視点での会話。

これこそまさにトランスフォーメーション思考が発動した瞬間です。

夜通しコーチングで抽出された個人のwant to とMTPが一致し、 参加メンバーが未来視点になる事で現状に違和感を見出したのです。

経営陣にもトランスフォーメーション思考が発動し、 帰りの新幹線に乗る頃には「メタバースとWEB 3.0、勉強しました!」という代表者の方が凄腕トランスフォーマーになるという現象も!

トランスフォーメーションを遂げ、未来思考という合宿土産と共に帰路へ

合宿後の日常も続・トランスフォーメーション

五十嵐さんのファシリテーションでトランスフォーメーション思考が発動した参加メンバー。 合宿後の日常はどの様に過ごしているのでしょうか。
ここでほんの一部ですが、参加者の方からのアンケートと、 合宿後の感想シェア会で上がった声を一部ご紹介します。

  • 日常に古い世界に戻ったような違和感を感じます。 その違和感を感じながら、いかに自分が現状に囚われていたか気づかされました。

  • 2050年という30年先というスケールで考えるからこそ描けたビジョンがあった。 今まで長期スパンと考えていたものが長期ではなかったことに気づきました。

  • 同じ合宿の中で個人のwant toも描けたことの影響が大きく、 日常に引き戻されそうな時の自分自身のスタンスが変わりました。

  • 今まで感じていた未来が古く感じています。

  • 計画思考がぶっこわれました。

未来漬け脳であるトランスフォーメーション思考が合宿後も発動している様子がお分かり頂けるのではないでしょうか。

トランスフォーメーション合宿から日常に戻ったタイガーモブでは、 今回の合宿で創り上げたMTPビジョンをより伝わる形にするため、 ビジョンの映像製作に取り組まれているそうです。

総括:全ての会社に合宿でMTPを!!

ビジョン策定目的の合宿が本来の目的を超えてメンバー個人の生きる視点まで変えたトランスフォーメーション合宿事例、いかがでしたか?

プロコーチ五十嵐さんのファシリテーション、 MTPという概念、 そして非日常空間における合宿という日常から切り離されたシチュエーション。
様々な要因が掛け算された、企業合宿の成功事例をご紹介させて頂きました。

この事例から学べる事は数えきれないほどありますが、 企業合宿のファシリテーターを選ぶ場合の重要な条件のひとつとして、ファシリテーター自身のWant toが合宿であると言うこと =ファシリテーターが合宿人である事
を忘れてはいけません。

Want toが生み出す熱量と創造性、知識、経験こそ人生にも合宿にも欠かせない要素です。

合宿(研修)企画に悩める企業も、 チームビルディングというキーワードが気になっている企業も、 まだ合宿経験が無い企業も、「合宿人ファシリテーター」と合宿を共創してみてはいかがでしょうか。

合宿のソコヂカラに魅了された合宿人は今日も合宿を歩き続けています。
最高の合宿体験を遂げた新たな合宿人がまた新たな合宿を創り、 その体験が計り知れない価値と縁を生み出し、未来を共創していく。

オンラインを超えて、 あなたもそんな合宿人世界に飛び込んでみませんか?
ではでは、 また次回の合宿人ストーリーでお会いしましょう!

合宿の合間の嬉しいサウナ時間。サウナできっちりトトノッテ帰りました。


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