古賀敬

心身の若々しさを維持するカギは、ずばり「ひざの健康」にあります。ガーデンクリニックでは手術のいらない再生医療であなたの健康的な生活をサポートいたします。ガーデンクリニックHP:https://www.garden-senbi.jp/?_bdadid=AL2Q7Z.000001r2

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最近の記事

おすすめの運動療法

膝の痛みがあると知らず知らずのうちに足に力を入れなくなり足の筋力が低下します。下肢の筋力低下は体幹に影響し 腰痛や心肺機能低下の原因となります。そのため、下肢および体幹の筋力訓練や全身のストレッチが必要です。 当院でおすすめの運動療法(下肢筋力訓練)を御紹介します。 1)  SLR (大腿四頭筋訓練)  大腿四頭筋は大腿の前面にある筋肉です。膝をしっかり伸ばした状態で足を挙げます。挙げる角度の目安は20~30度ですが、膝をしっかり伸ばした状態で踵を10cmくらい浮かせれ

    • PRPに含まれる成長因子の働き

      PDGF:血管新生 細胞増殖 コラーゲン合成 VEGF:血管新生 血管内皮細胞の増殖 TGF-β1:線維芽細胞の増生 新生創傷治癒を促進 FGF:筋細胞の増殖 血管新生 EGF:幹細胞の増殖分化 IGF-1:筋芽細胞 線維芽細胞の遊走 タンパク合成 IL1-ra:炎症を抑制 PRPは間葉系幹細胞の増殖および線維芽細胞の増生を促進することでコラーゲンを生成し軟骨欠損部の修復を誘導すると言われています。また、NF-kB pathwayを阻害し滑膜での血管増生を抑制し炎症を抑

      • PRP療法をお勧めする膝の症状

        1)ヒアルロン酸注射で痛みが改善しない 変形性膝関節症へのヒアルロン酸注射は確立された治療法です。ヒアルロン酸は変形性膝関節症では相対的に少なくなっています。ヒアルロン酸を膝関節に補うことで潤滑を良くし痛みを軽減しますが、ヒアルロン酸には組織修復能力はありません。PRPには炎症を抑制し痛みを軽減する働きと痛んでいる軟骨を修復する働きがあります。 そのためヒアルロン酸注射で痛みが改善しない患者様にPRP注射をお勧めします。 2)膝に水が貯まることを繰り返している  膝に水

        • 変形性膝関節症のPRP療法

          PRP(Platelet-Rich Plasma)とは、血液中の血小板を濃縮した「多血小板血漿」のことです。一つの血小板内にα顆粒が数十個存在し、そのα顆粒内に成長因子(サイトカイン)が含まれています。成長因子の働きは血管新生 線維芽細胞増生 コラゲナーゼ合成 炎症性サイトカインの抑制などです。 このPRPに含まれる血小板の組織修復能力を利用し、人が本来持っている治癒能力や再生能力を最大限に引き出す医療をPRP療法と呼びます。 変形性膝関節症のPRP療法は血液から作製した

          膝の水を抜くとクセになる?

          膝に水が貯まっている状態を関節水腫といいます。 膝に水が貯まると膝関節を包んでいる袋が膨らみます。そのため、膝を伸ばしにくい 膝を曲げるときに重だるい などの症状がでます。 膝に水が貯まって腫れるとお皿(膝蓋骨)周囲の皮膚のシワがなくなりお皿の輪郭が不明瞭になります。また膝蓋骨を上から押さえると膝蓋跳動といってブヨブヨした感じがあります。下の写真で右膝は腫れお皿の輪郭がなくなっています。 膝に水が貯まるのは滑膜炎が起こっているからです。膝の軟骨を痛めるとすり減った軟骨の破

          変形性膝関節症の保存療法

          変形性膝関節症の治療は保存療法と手術があります。ここでは保存療法についてお話しします。保存療法の基本は力学的ストレスの軽減と炎症のコントロールです。 体重減少 力学的ストレスを軽くするのはまず体重を減らすことです。体重を1kg減らすと膝の負担は4kgから8kg減少します。逆に、体重が増えたのをきっかけに膝の痛みが出現することもあります。 足底板 歩行をイメージしてください。O脚になると踵が床につく際(立脚期)に膝が外側に揺れます。膝が外側に揺れた時、内側の軟骨には強い負担

          私の診察方法

          まず患者様が診察室に入ってくる様子(歩行状態 姿勢)を観察します。 いつからどこが痛いのか、どんな動きをする時に痛みがあるのか、歩くことができる時間、階段昇降時の痛み、運動習慣などについて質問します。 膝の腫れ、可動域、圧痛点(押さえた時に痛みのある部位)、膝を動かした時の痛みの部位、膝の動揺性(靭帯の安定性)、下肢の筋力および筋肉の萎縮、股関節の可動域(股関節の内外旋)、Lasegue test(下肢伸展挙上検査 SLR)などをみます。膝だけではなく股関節や腰椎の動きも確

          力学的ストレスと滑膜炎の悪循環

          変形性膝関節症は軟骨がすり減っていくことで起こります。 軟骨がすり減ってしまう主な原因は重力による力学的ストレスと炎症です。 力学的ストレスの主な原因には 体重 骨格 半月板損傷 靭帯損傷などがあります。滑膜炎はすり減った軟骨の破片が膝関節を包んでいる滑膜に取り込まれ起こります。変形性膝関節症は力学的ストレスと滑膜炎の悪循環で進行します。 日本整形外科学会 変形性膝関節症より (https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/knee

          膝の解剖について

          膝関節は大腿骨と脛骨の間の関節と大腿骨と膝蓋骨の間の関節から構成され、全体が滑膜という膜で包まれています。骨の表面は軟骨で覆われています。この軟骨が膝関節の滑らかな動きを可能にし重力によるストレスを吸収しています。そのため軟骨がすり減ると骨の負担が強くなり骨が変形します。 半月板は三日月状の形をしていて丸い大腿骨の関節面を包み込むように支えている軟骨です。半月板はクッションの役目と膝関節を安定させる役割があります。靭帯は前後および横方向の安定性を高める働きがあります。半月板

          変形性膝関節症について

          整形外科医になりたての頃は膝関節が変形する病気という漠然としたイメージでした。先輩から変形性膝関節症について尋ねられた際にあまり答えられず自分の知識が足りないことを反省しました。これまでの私の経験と最近の知見からこのブログを書かせていただきます。 ヒトは進化し二足直立歩行ができるようになりました。 二足直立歩行とは頭から体幹を直立させて二本の足で歩くということです。 二足直立歩行のおかげで大きな頭部を支えることが可能となり高い知能を得ました。また、上肢(うで)が歩行から解放