見出し画像

進捗、いかがですか?



「今年のこと」で書いたこと

今年1月の記事の後半で、順調に行けば今年はこの辺が進むはず――
みたいな記事を書きました。

今回は、これが今、どんな感じなのかざっくり まとめ。
1年も 1/3 が終わりましたのでね。

…… え? もう? そんなに?

 

鞘書きの入った白鞘が――届いた

「1月中に完成予定です。」
と、書きました。
無事、予定通り完成し、手元に到着。
素晴らしい字形で、お願いして本当に良かったです。
作刀依頼した短刀が、どこまでも自分好みになっていく喜び。

お願いした蒼喬先生が「鞘書きは初めてです」と仰ってたので、
そこも含めて、記念碑的な作品となりました。
 

槍の拵修繕――を依頼しました

「短刀拵 平三角槍が無事、美術刀剣登録できましたので、
 拵の修繕をしてやりたいなと思っています。」
と、書きました。
無事、弥仙様にお願いできました。
現在、槍は拵、登録証と一緒に神奈川県……かな?

1月末に弥仙様から、
「鵐目は新しいの入れました。あと目釘も新しく角で作りました」
というお写真を頂き、併せて来週塗師さんに依頼してきます、という
ご連絡を頂きました。
なので、おそらく塗師さんのお手元で今、色々工作中かと思います。
(塗師さんがどこ在住か存じなかったので、「神奈川県……かな?」)
その後の進捗は聞けてないのですが、何を何回塗るか次第で
乾燥に必要な期間も色々変わるんだろうなぁ、と思いつつ待機中。
「修繕の完了は……夏ごろかな。」
「鞘に透漆を塗ると仮定して、完成は半年後くらいかなぁ」
と、1月に書きましたが、さてどうなんだろう。
作業者が、依頼先の方とは別の職人さんとなると、
進捗確認送りにくいですよね。催促させる、ってのは申し訳なく。
とりあえず、気長に待とうと思います。
 

短刀が帰って――来た

「備前長船刀剣博物館での展示予定は、1月末までと聞いています。
 展示が終わったら、短刀と鐔が我が家に届く予定です。」
と、書きました。
短刀は、現在我が家に届いております。
鞘書きの入った白鞘に収まり、特別に誂えた白鞘袋に入って ――。

いやぁ、なんか、幸せですね。
白鞘袋のままそっと捧げ持ってみたり、時間作ってお手入れしたり。
これまで鉱物系の油しか使っていなかったのですが、せっかくだしと、
丁字油を購入したりしています。厚塗りには注意して……
   

鐔が帰って――来そう

「備前長船刀剣博物館での展示予定は、1月末までと聞いています。
 展示が終わったら、短刀と鐔が我が家に届く予定です。」
と、書きました。
鐔はまだ届いていません。が、もうすぐ我が家に届く予定です。

年始の記事を書いた時には決まっていなかったのですが、その後、
備前長船刀剣博物館の企画展示『鐔の世界』にお呼ばれし、
茜図鐔は先日の「山鳥毛」特別展示と同じく 2階展示室に展示されました。
『鐔の世界』は4月21日に無事、閉幕となりまして、
鐔は現在、生みの親の片山様のお手元に戻ったそうです。
GW前に一度「お送りしますよ」とご連絡いただいたのですが、
私の方が色々バタ付いていたのでGW明けで、とお願いをした次第です。
小題で「鐔が帰って――来そう」とか書いてますが、
実際の所は生まれてからまだ一度も我が家に来たことがない鐔なので、
「おかえりなさい」ではなく「ようこそ」なんですよね。
ともあれ、ワクワクします。

撮影をお願い――した

「2月中旬に依頼・送付ができれば3月中に撮影・返送いただける、かな?」
と、書きました。
色々調整が上手くいき、2月10日発送、2月20日返送、くらいの流れでした。
撮影データはオンラインでも頂けたので、もっと早く手元に届きました。 

上の記事にも掲載しましたが、かなり大きな、きれいな写真です。
真っ直ぐ正面から撮影するので、芸術性を求める人には合わないです。
資料的に、カタログ写真的に刀の姿を残したい人には最高だと思います。
自分としては大満足です。解像度 400dpi って、色々できますので。
 

鑑定書をお願い――してない

「お願いするなら、写真撮影依頼の後、夏頃かなぁ。どうだろう。」
と、書きました。
現状ではまだお願いしていません。
色々とWeb上で情報を見て回っていると、
少々不安に感じる内容を見かけることがあり、
うーん、と悩んでいる現状です。
まぁ、梱包して輸送するとか、作業を依頼するとかって、
それ自体に諸々のリスクが有る、というのは当然なんですよね。
どうしようかなぁ……
 

小柄がどうなるか――を聞けた

「こちらの小柄の完成については、しばらく先になる予定なので、
 気長に待とうと思っております。」
と、書きました。
その後 2度、備前長船刀剣博物館を訪問させていただいたのですが、
2度目の時、装剣金工師の片山さんにお会いできました。

「(小柄を)お待たせしてしまってすみませんね」
とのお言葉から、お仕事の見通しについて伺えました。
片山様、現在取り掛かっている作品が一点あり、
そちらを今年の現代刀職展に出品する予定で大詰めとの事。
それが終わったら、小柄に入りますと言っていただきました。
今年の現代刀職展の、刀身彫・彫金・刀装・白銀の部の
出品受付期間は 2024年6月3日(月)~6月5日(水)ですので、
6月に入って少ししたら、うちの小柄の制作開始予定、
という事なので、これまたすごく楽しみです。

この話をしていた時に、隣の助光刀匠が、
「じゃあ、2025年度の現代刀職展にはその小柄を出品ですね!」
とおっしゃって、それを聞いた片山様が、
「そりゃ流石に待たせ過ぎになっちゃうよ!」
と笑っておられました。
…… 2025の現代刀職展の出品条件って、
2024年6月以降、2025年5月末日までに制作されたもの、なんですよね。
範囲内だなぁ。

片山さん! お声掛け、お待ちしております!!
 

短刀の拵――は、まだ先の話

「今年、ここまで進むかな? どうだろう。未定です。」
と、書きました。
未定です。
で、短刀の拵えについては今、色々考えていることがあって、
一旦、ゴリゴリの趣味全開、外連味大盛りの拵を作った後に、
王道正道ど真ん中の拵を作ろうかな、とか思い始めています。
これはまぁ、数年先、なんなら10年先の話ですけど。
  

長き道のり――と書いたけど

「最終的には、刀箱師・中村様の卓上短刀箱かなぁ……」
と、書きました。
短刀の拵まで完成したら短刀箱を、と考えていたのですが、
最近「これだ!」と思う事がありまして。
茜図鐔がもうすぐ我が家に届くのですが、この鍔の裏には
万葉集に載っている額田王の歌、
「あかねさす 紫野行き 標野行き / 野守は見ずや 君が袖振る」
の上の句が彫られています。
それを受けて、今度の小柄には下の句をお願いしています。
片山様にお願いして「揃い」で作っていただくのですが、
この鍔も小柄も、表と裏と、両方を見られる展示にしたいんですよね。
そこで、こちらが最適ではないかと思い始めました。

鐔と小柄の展示として考えると、拵の完成を待つ必要がありません。
なので、拵の完成より前に鐔展示箱をお願いしようかな、と思っています。
鐔 3枚ではなく、鐔+小柄で展示できる形をご相談できればな、と、
今から色々なワクワクが広がります。


という感じで、今年もあと 2/3、ですが、色々楽しんで行こうと思います。


#日本刀 #刀剣  #刀 #短刀 #鐔 #槍

ヘッダー画像:Adobe Stock より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?