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Leica IIIf

フィルムカメラのLeica IIIfを購入しました。
これが人生初のLeicaです。

デジタル化して今でも現役であるM型Leica、その発売前に販売されていた、一般にバルナックライカと呼ばれるLeicaとなります。
製造番号で調べると1953年に製造されたようで、ちょうど80年前のカメラです。

以前の日記にも書きましたが、私はZorkiという旧ソ連製のカメラを使用しています。

これは、第2次大戦でのドイツ敗戦後にLeicaの図面や製造設備を接収した旧ソ連(現ロシア)が自国で生産した、バルナックライカの複製品です。

このカメラは1万円ちょっとで購入したのですが、丈夫で動作に問題なく、手ごろなサイズも相まってスナップ撮影のお供として愛用していました。

しかしながら、昨年のロシアによるウクライナ侵攻を受け、どうしてもこのカメラで写真を撮る気分になれず、撮影に持ち出せていません。


とはいえ、Zorkiのサイズ感は持ち歩きにちょうど良く、操作方法もすっかり手に馴染んでおり、他のカメラで撮影していてもふとした瞬間に思い出し、寂しさを感じていました。

そんなある日、店頭で目に留まったのがLeica IIIfでした。
本家本元なので当たり前ですが、Zorkiと同じサイズ、操作方法。
さらにZorkiにはなかった1/1000秒の高速シャッター。
整備済みで状態も良く、値段も手ごろであったため、思わずそのまま購入してしまいました。



複製品の代替としてオリジナルを買う。
本末転倒の気もしますが、手に馴染んだカメラを再び気兼ねなく使える嬉しさの前には、些細なことに感じます。
整備済みだけあって、80年前のものとは思えぬほど、快調に動作します。
撮影した時に手に伝わるシャッターの駆動が心地よいです。

使用感についてはまた後日。
とりあえず、Leicaが特別扱いされるその理由の一端を実感できた気がしています。

以下、早速持ち出してみての初撮影結果。
慣れ親しんだ操作体系で、楽しく撮影出来ました。

いずれもレンズはNIKKOR-H・C 5cm F2 、フィルムはIlford XP2 Super400。

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