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人間チャレンジ:人を助けられるようになった

夜の23時頃、外からぎやああー!と女の叫び声がした。
わたしは当時頻繁に起きていた夜のパニックをNetflixの瞑想動画を見て収めようとしていたところで、とび起きてドア穴から様子を観察した。
女一人、あとは誰もいない様子。セミがけたたましく鳴きながら上へ下へとジタバタしているようだった。
大丈夫ですか!とドアを少し開けて、殺虫剤とか持ってきますね!と部屋に戻った。
持ってくるあいだに女はなんとか蝉を避けながら階段を駆け上がれたようで、大丈夫でしたお騒がせしてすみません!!と言って逃げていった。
わたしは胸をほっとなでおろし、女が叫ぶ前よりいいマインドに戻ってきたと思った。

セミがかわいそう!殺そうとすな と言われればハイ、すみまてん…なんだけど
セミは大の女ひとりを夜中に大絶叫させるほど、苦手な人にとっては脅威なのだ。わたしも暗いところで急にセミファイナル起こされたらもうムリだと思う。残念ながらわたしはナウシカみたいに虫にも慈悲の心を持って手ですくってあげてほい、森へお帰りとかできない。

わたしは、いままではそういうことが起こったら、こっちもアタフタするだけになりやすいし、ミーハー心だけ出して傍観しているだけだった。
認めたくないけれど、確かにそういう人生を送ってきた。教室で倒れた人には、駆け寄る人たちの3周うしろくらいで呆然と覗くしかしていなかった。
すごく恥ずかしいと思ってる、自覚してる。

いままでの私だったら、夜中の女の悲鳴を聞いても、厄介ごとに巻き込まれたくない、怖い、我関さず、無視していたと思う。

今日、わたしはとっさに事件か、なにか助けられることかと部屋を飛び出した。そのことがとても誇らしかった。
人と「うまく」接するのは苦手だけど
こうして飾らない真心で人に接することができるんだ、と思った。
私の対人の「成功体験」として、心に深く刻まれた。
こうして、小さな成功体験をひとつひとつ積み重ねていけばいいのかな?
これからも、このマインドずっと持っていたい。
毎日ネトフリの瞑想したい。
(いや、「女」って言い方)

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