生きてりゃ何とかなる

週末はジブリを3作品観てきました
宮崎吾朗監督は嫌いじゃないけど
ゲド戦記
はあまり好きではなくて、私の中のジブリの枠組から外れているので、観ませんでした

今回のジブリ上映企画は本当に神ってるので、オススメです
2日で3本、さぬき映画祭ばりに観ました
個人的に
宮崎駿監督ならば

天空の城ラピュタ
となりのトトロ
紅の豚
魔女の宅急便
ハウルの動く城

を次回期待してます

高畑勲監督ならば

おもひでぽろぽろ
平成狸合戦ぽんぽこ
ホーホケキョとなりの山田くん
かぐや姫の物語

宮崎吾朗監督作品ならば

コクリコ坂から

は大好きで、舞台挨拶も観に行ったし、DVDBOXも買いました
思い入れのあるジブリ作品の1つで、いつか横浜に聖地巡礼に行きたいです

さて、タイトルは
もののけ姫
の物語終盤のトキさんの台詞です

もののけ姫のコピーは

生きろ。

なので、いのちを扱った作品です
物語の中盤、みんな真似したモロの台詞

我が飢餓を逃れるために
投げて寄越した赤子がサンだ
人間にもなれず、山犬にもなりきれぬ
哀れで醜い我が娘だ
お前にサンは救えるか

の通り、サンの生い立ちは山に捨てられた女の子
山犬のモロに捨てられ、我が子同然に大切に育てられた
そして、自分を捨てた人間、山犬や生き物の生活を脅かす人間に憎しみを感じている

もののけ姫はサンの異名であり、サンの救いの物語だと私は考えています

アシタカの住んでいた小さな村では人と生き物が共存していた
生き物を神様として敬っていたし、木を使った道具や武器など、森があってこその暮らし

遠い村からかつては立派な乙事主が鉛玉のせいで、祟神になってしまったのを供養する様子からも、アシタカが村の乙女たちの危機のために止むを得ず、弓を使った様子からも、窺えます

止むを得ず、けど覚悟して、弓を使ったアシタカは祟神から呪いをもらい、骨に届くのを待つか、呪いの原因である鉛玉を調べに行くか、選択に迫られて、呪いの原因を調べるために村を離れることにした

村の外では人同士の争い、人と動物の争いが絶えず、村を離れて何度か戦に遭遇し、またしても止むを得ず、弓や刀を使い、殺めてしまったことを悔いています

子どもの頃、冒頭の祟神と戦で首や腕が飛ぶシーンが怖かったことを思い出しました
弓でスパン!ってのが怖すぎました

大人になってみたら、アシタカは一撃で痛みが伴わないように、殺めていることが分かります
本当に一撃、外さないし、正確に
きっと森と暮らし、木の実や生き物を狩り、慣れていることも伺えます

生きることは死ぬことと隣り合わせです

だからこそ、アシタカは自分の運命を潔く受け入れているのかな、と感じます

1番好きなシーンは

そなたを死なせたくなかった

生きろ
そなたは美しい

格好良いんです、ひたすら
自身の命の火が消えかかっているのに、それでも名前も知らない人のことを思う

もしかしたら、サンが美しくて、一目惚れなのかもしれませんが
※見た目は勿論、心意気も美しい


千と千尋の神隠し
と同じく、劇場で

ジブリを観ながらジブリ飯を食べたい

とも思ったのですが、ビーフジャーキーはあまり好きじゃないので、やめました

大学の時、屋久島を友達と朝の4時から夕方の4時まで登山したことがあるのですが、1番奥の屋久杉で

ビーフジャーキー

食べようと思ったのですが、疲れすぎて食欲沸かなくて、無理でした

卒業するまで、食べることはありませんでした←

食品ロスは勿体ないので、自粛しました

何故、ビーフジャーキーかというと、アシタカが目を醒まして、サンに食べさせて貰っていたからです

くちうつし!

とも思ったけど、本当、野生的で生きるための自然な行動で、血を吸い出す出会いのシーンをみたら、キスでもなんでもなく、生きる術なのですが、やっぱり綺麗で、見惚れます

因みにNZで食べた鹿肉のサラミはめちゃくちゃ美味しかったです
持って帰りたかったけど、お肉や果物の持込は禁止なので、泣く泣く諦めました

ビーフジャーキーを食わず嫌いなので、いつかチャレンジしてみます
そして、アシタカとサンと一緒に食べるのです←


もののけ姫は

ハンセン病

を描いたお話でもあります
聞き慣れない人もいるかもしれませんが、香川にもハンセン病療養所があります

映画友達で、ハンセン病をテーマにしたショートムービーを作られていて、私も興味をもち、ハンセン病についての勉強会にも行ってきました

↓さぬき映画祭 瑠璃の島↓

ハンセン病はもののけ姫でもある通り、病気に罹った人の手や顔に障がいが残り、病気が治った回復者の方も見た目から差別をされることの多かった病気です

遺伝とは関係ない
治る病気ですが
見た目から知らない町の療養所に修養され
家族には会えない
家族、親族も差別される
患者が重症患者を介護する
ハンセン病が治っても帰れない
そんな病気と学びました

もののけ姫でも、銃を作る包帯で塗れた人たちはハンセン病の患者です
エボシ御前は森を焼き、獅子神殺しをする悪い人ではありますが
売られた女は買い取って、一人前の生活ができるようにしてくれるし
ハンセン病の患者に対しても、人を人として扱っているくれる
そんな人でもあります

大人になって、ハンセン病を知って、ハンセン病の時代背景を知って、エボシ御前が嫌いだったけど、少しずつ好きになってきました

タタラ場がなくなっても

女性差別
病気差別

なくして、いい村を作るのではないかと、色々な意見に耳を傾ける人になるのではないかと、思うのです

そして、久しぶりにもののけ姫を観て

祟神の呪い

で発見をしました

シシ神様は生と死を司ります

エボシ御前とサンの戦いを誰も傷つけずとめたアシタカは銃の傷を綺麗に塞がれました
祟神になった乙事主はすぐに祟神の呪いを吸い取る形で沈めました

アシタカの呪いはシシ神様に首を返した時になくなり、エボシ御前の腕はシシ神殺しをした後にモロに食われます

アシタカの腕からエボシ御前の腕にここで呪いが動いているのではないか?

ということです

エボシ御前も

愚かな猪め
呪うなら私を呪えば良いものを

という言葉の通り、シシ神様は平等に呪いを与えたのだと思います

何度も何度も観たけど、やっとここに気がつけました


そして、アシタカの真っ直ぐさがサンの心を動かす時のサンの表情が好きです

そなたは美しい

という言葉もですが
サンはシシ神様が死んでしまい、悲しみ憎しみ諦めかけてしまいます

まだ終わらない
私たちが生きているのだから

この言葉で、また前を向きます
本当に信頼できる人間を見つけることができたからこそ、なのかもしれません


ナウシカの記事でも書いてますが↓

マスクをして、暮らさないといけない
今の暮らしを見直さないといけない
だからこそ、昔のジブリを観ながら、考えないといけません

当たり前は当たり前じゃない

環境問題
人種差別
病気差別

子どもの頃から身近に捉えられるように分かりやすく描かれています

もしかしたら、ハンセン病は知らないまま生きていたかもしれません
興味も持たず、何も知らないままに

もののけ姫のラストで
シシ神様に首を返した後

ハンセン病の回復
怪我の回復

が描かれています


沢山のネタバラシをしましたが
もののけ姫、観たくなりませんか?
ハンセン病、気になりませんか?

気になったなら、折角だから、映画館行きませんか?

コロナで大変な時だから
映画
はなかなか観に行けなかったですが、

ジブリが税込1100円で観れます!

両隣前後が空いていて、広々と映画が観れます
後ろから蹴られることも
号泣して周りが気になることも
ありません!!

千尋と一緒におにぎり体験もできます↓


映画館の回し者でも、ジブリの回し者でもありませんが

本当に

一生に一度は映画館でジブリを

オススメです
超気持ちいいです


第2段にも期待してます
またいつか映画を観て、友達と三密で感想語らう未来を信じて、私はnoteに感想を書き綴るのです

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