記事一覧
第1話 【書評】未完のファシズム(2017.6.3記)
【お詫びとお断わり】
「昭和史およびポストモダン」と言うテーマでは、未だ私の頭の中が取っ散らかったままで、探してもご紹介できる書評は、この1本きりでした。
「全ての事象は、昭和史および/またはポストモダンと言うテーマにつながっている」と言う大風呂敷を、自分の心の中で広げてしまったせいです。
小説「第8次少女大戦記」は、この問題意識の産物と言えなくもありませんが、100点満点で何点行ってるかは心もと
第18話 【書評】民族衣装を着た聖母(2023.11.5記)
【信者に合わせて、神様も変わって行くフシギ】
1.書名・著者名等
古沢ゆりあ(著)
『民族衣装を着た聖母(副題)近現代フィリピンの美術、信仰、アイデンティティ』
出版社:清水弘文堂書房
2021/2/26発行
2.個人の意見です
外交の世界ではフランス料理が「世界標準」だが、エスニック料理みたいなマリア様も世界各地に居られると言う話。
かく言うニッポンにも「和服姿のマリア様」が居らしたとは
第17話 【書評】サロメ図像学(2023.10.6記)
【 「通行人A」は如何にして「ファム・ファタール」に鍛えられたか】
1.書名・著者名等
井村 君江 (著)
『サロメ図像学』
出版社 : あんず堂
発売日 : 2003/12/1
単行本 : 361ページ
2.兎平亀作の意見です
新約聖書では「通行人A」みたいな、役名すらなかった端役のサロメちゃんが、どうして巨大アイコンへと成長したのか?
(いや、成長ではなく、肥大
第16話 【書評】聖母の美術全史(2023.10.2記)
【最初に出会いたかった本】
1.書名・著者名等
宮下 規久朗 (著)
『聖母の美術全史(副題)信仰を育んだイメージ』 (ちくま新書)
出版社 : 筑摩書房
発売日 : 2021/6/10
新書 : 480ページ
2.兎平亀作の意見です
「全史」と銘打たれているが「百科事典」と言った方が正確なのではなかろうか。
富士山に例えれば、「頂上」に当たる部分は言うに及ばず、あ
第15話 黒マリアの謎(2023.10.1記)
【謎は深まるばかり】
1.書名・著者名等
田中 仁彦 (著)
『黒マリアの謎』
出版社 : 岩波書店
発売日 : 1993/9/28
単行本 : 236ページ
2.兎平亀作の意見です
フランス南部の山間地に伝わる、見るからに土俗的な「黒マリア」像。これは一体、何なのか?
父権主義的な教会から「黒マリア」は白眼視されていたらしいが、かく言う教会自身で(ロマネスク→ゴ
第14話 【書評】聖母マリア(2023.10.1記)
【これを復刻したとは気骨のあることである】
1.書名・著者名等
岩波書店編集部 (編集), 岩波映画製作所 (写真)
『聖母マリア』
(岩波写真文庫〈復刻ワイド版〉―シリーズ 世界の美術案内)
出版社 : 岩波書店
発売日 : 1990/3/19
単行本 : 64ページ
2.兎平亀作の意見です
とにかく要領が良い。基礎知識として必要な範囲は全部さらってあります。
ま
第13話 【書評】聖書のヒロインたち(2023.9.26記)
【「イゼベル 犬に食われた悪女」拝読しました。】
1.書名・著者名等
生田 哲 (著)
『聖書のヒロインたち』(講談社現代新書)
出版社 : 講談社
発売日 : 2004/7/20
新書 : 210ページ
2.兎平亀作の意見です
学恩をちょうだいしました。どうも、ありがとうございました。
イゼベルについては類書も参照しましたが、「列王記のイゼベル」、「黙示録のイゼ
第12話 【書評】D.H.ロレンス『黙示録論』(2023.9.21記)
【独断と偏見、アゲ!暴論、アゲ!】
1.書名・著者名等
D・H・ロレンス (著), 井伊 順彦 (翻訳)
『黙示録論 ほか三篇(副題)D・H・ロレンス評論集』
出版社 : 論創社
発売日 : 2019/8/2
単行本 : 256ページ
2.兎平亀作の意見です
ある必要があって、『ヨハネの黙示録』について、集中的に調べています。「どこまで続くヌカルミぞ」と言うカンジで
第11話 【書評】証し(2023.9.9記)
【生きてる 生きている】
1.書名・著者名等
最相 葉月 (著)
『証し(副題)日本のキリスト者』
出版社 : KADOKAWA
発売日 : 2023/1/13
単行本 : 1096ページ
2.兎平亀作の意見です
「神と出会う」という言葉があるそうだ。
教会界隈をウロチョロしているが、信仰の道に入りそうもない人に対して、「あの人は、まだ神に出会っていないね」と言った
第10話 【書評】第二バチカン公会議公文書(2023.8.27記)
【憲章・憲法の類は、争いがあるくらいで、ちょうど良い】
1.書名・著者名等
第2バチカン公会議文書公式訳改訂特別委員会 (翻訳)
『第二バチカン公会議公文書・改訂公式訳』
出版社 : カトリック中央協議会
発売日 : 2019/3/25
本の長さ : 1114ページ
2.兎平亀作の意見です
私、念仏、つまり異教徒です。
事情があってキリスト教について調べています。理
第9話 【書評】エクソシスト日記(2023.8.20記)
【アハハと笑って済ますしかない本】
1.書名・著者名等
内藤 正俊 (著)
『エクソシスト日記(副題)奇跡と愚行の日々』
出版社 : さんが出版
発売日 : 1988/1/1
ペーパーバック : 231ページ
2.兎平亀作の意見です
ザ・祈り屋、拝み屋の話。
話には聞いてたけど、聞きしに勝るな、ペンテコステ派って。
まあ、日本仏教にも、似たような事ばっかやってる人は
第8話 【書評】神の国の種を蒔こう(2023.8.8記)
【真理は平凡の内にある~ヴォーリズ語録】
1.書名・著者名等
W.M.ヴォ―リス (著), 木村 晟 (監修)
『神の国の種を蒔こう(副題)キリスト教メッセージ集』
出版社 : 新教出版社
発売日 : 2014/4/25
単行本 : 336ページ
2.兎平亀作の意見です
読みやすい文章である事に感心した。
私は念仏。つまり異教徒なんだが、「キリスト教の人が書いた本だ
第7話 【書評】W.M.ヴォーリズ:失意も恵み(2023.8.8記)
【これほど、すごい人に出会ったのは、小学校で野口英世伝を読んで以来である。】
1.書名・著者名等
山形政昭・吉田与志也 (著)
『ウィリアム・メレル・ヴォーリズ:失意も恵み』(ミネルヴァ日本評伝選224)
出版社 :ミネルヴァ書房
発売日 : 2021/9/21
単行本 : 336ページ
2.兎平亀作の意見です
私が持っていない物を全部持っていた人だなあ。こいつぁ、とても
第6話 【書評】秘義なきキリスト教(2023.7.17記)
【これはやり過ぎ。ヘーゲル左派じゃないんだから】
1.書名・著者名等
ジョン・トーランド (著) 三井礼子 (翻訳)
『秘義なきキリスト教』 (叢書・ウニベルシタス)
出版社 : 法政大学出版局
発売日 : 2011/6/29
単行本 : 358ページ
2.兎平亀作の意見です
ジョン・トーランド(1670-1722)は、アイルランドおよびイギリスの自由主義思想家。
第5話 【書評】よくわかるキリスト教の教派(2023.6.12記)
【この程度の事は押さえた上で物を言うのが礼儀】
1.書名・著者名等
今橋 朗・徳善 義和 (著)
『よくわかるキリスト教の教派』
出版社 : キリスト新聞社
発売日 : 2017/6/20
単行本 : 167ページ
2.兎平亀作の意見です
私、念仏です。異教徒です。
ある必要があって、キリスト教について調べています。まあ、広く浅くですが。
さて、本書一冊、読んでお