兎平 亀作

山口県人 1963年(昭和38年)茨城県日立市生まれ。 1978年(昭和53年)まで茨…

兎平 亀作

山口県人 1963年(昭和38年)茨城県日立市生まれ。 1978年(昭和53年)まで茨城県常陸太田市。 その後、様々な職業、職種を経験する。

マガジン

  • 【長編小説】第8次少女大戦記

    これはお化けと戦う女の子たちのお話。戦闘少女と言うのかな。お化けは10年ごとに、この国にやってきた。そのたびに女の子たちはお化けをやっつけた。 でも、10年たったら前に戦った女の子は大人になっちゃうから、世代交代して新しい女の子が戦う。どうして女の子なのか、どうして私たちだったのか、それは分からない。子どもだから、あんな風に戦えたんだと思う。子どもは手荒い扱いを受けても「自分は、そういう運命なんだ」と思って、すぐあきらめちゃうから。怖い目にあっても、それが当然だと、すぐ慣れちゃうから。死ぬのが怖くなかったのも道理。死ぬってどういうことなのか、まだ良く分かってなかったんだもの。運命論者で怖い物知らず。そういうのが良い戦闘少女になるのよ。

  • 日付のあるノート~「昭和史およびポストモダン」編

    この数年、小説「第8次少女大戦記」の仕込みのため、あれやこれやと本を読み、また、映画館に足を運びました。 その都度、言いたい放題・書きたい放題の事を某サイト(複数)に投稿しました。 今回、その一部を「余り見苦しくない範囲で」再編集して公開します。 おおまかな内容に従って分類し、日付が古い順に並べてあります。 これらのレビューは「ビル建設のための仮設足場」みたいなもので、役目が終われば撤去される運命にあります。 「第8次少女大戦記」に対する貢献は、どうも「あったような、無かったような」と言った感じです。 今になって読み返せば、作品制作に至る「長い長い助走期間」の迷いが、そのまま出ているような気もします。 何やらゴチャゴチャ、ダラダラと書き込んだ講釈文ですが、余り難しく考えず、サラッと読み流して頂けましたら幸いです。 (2024年5月23日記)

  • 日付のあるノート~「キリスト教」編

    この数年、小説「第8次少女大戦記」の仕込みのため、あれやこれやと本を読み、また、映画館に足を運びました。 その都度、言いたい放題・書きたい放題の事を某サイト(複数)に投稿しました。 今回、その一部を「余り見苦しくない範囲で」再編集して公開します。 おおまかな内容に従って分類し、日付が古い順に並べてあります。 これらのレビューは「ビル建設のための仮設足場」みたいなもので、役目が終われば撤去される運命にあります。 「第8次少女大戦記」に対する貢献は、どうも「あったような、無かったような」と言った感じです。 今になって読み返せば、作品制作に至る「長い長い助走期間」の迷いが、そのまま出ているような気もします。 何やらゴチャゴチャ、ダラダラと書き込んだ講釈文ですが、余り難しく考えず、サラッと読み流して頂けましたら幸いです。 (2024年5月23日記)

  • 日付のあるノート~「明治のお雇い外国人」編

    この数年、小説「第8次少女大戦記」の仕込みのため、あれやこれやと本を読み、また、映画館に足を運びました。 その都度、言いたい放題・書きたい放題の事を某サイト(複数)に投稿しました。 今回、その一部を「余り見苦しくない範囲で」再編集して公開します。 おおまかな内容に従って分類し、日付が古い順に並べてあります。 これらのレビューは「ビル建設のための仮設足場」みたいなもので、役目が終われば撤去される運命にあります。 「第8次少女大戦記」に対する貢献は、どうも「あったような、無かったような」と言った感じです。 今になって読み返せば、作品制作に至る「長い長い助走期間」の迷いが、そのまま出ているような気もします。 何やらゴチャゴチャ、ダラダラと書き込んだ講釈文ですが、余り難しく考えず、サラッと読み流して頂けましたら幸いです。 (2024年5月23日記)

  • 日付のあるノート~「ヴァンパイア」編

    この数年、小説「第8次少女大戦記」の仕込みのため、あれやこれやと本を読み、また、映画館に足を運びました。 その都度、言いたい放題・書きたい放題の事を某サイト(複数)に投稿しました。 今回、その一部を「余り見苦しくない範囲で」再編集して公開します。 おおまかな内容に従って分類し、日付が古い順に並べてあります。 これらのレビューは「ビル建設のための仮設足場」みたいなもので、役目が終われば撤去される運命にあります。 「第8次少女大戦記」に対する貢献は、どうも「あったような、無かったような」と言った感じです。 今になって読み返せば、作品制作に至る「長い長い助走期間」の迷いが、そのまま出ているような気もします。 何やらゴチャゴチャ、ダラダラと書き込んだ講釈文ですが、余り難しく考えず、サラッと読み流して頂けましたら幸いです。 (2024年5月23日記)

最近の記事

    • 第1話 【書評】未完のファシズム(2017.6.3記)

      【お詫びとお断わり】 「昭和史およびポストモダン」と言うテーマでは、未だ私の頭の中が取っ散らかったままで、探してもご紹介できる書評は、この1本きりでした。 「全ての事象は、昭和史および/またはポストモダンと言うテーマにつながっている」と言う大風呂敷を、自分の心の中で広げてしまったせいです。 小説「第8次少女大戦記」は、この問題意識の産物と言えなくもありませんが、100点満点で何点行ってるかは心もとない所です。 読者の皆さま、申し訳ありません。 (2024年5月23日記) *

      • 第18話 【書評】民族衣装を着た聖母(2023.11.5記)

        【信者に合わせて、神様も変わって行くフシギ】 1.書名・著者名等 古沢ゆりあ(著) 『民族衣装を着た聖母(副題)近現代フィリピンの美術、信仰、アイデンティティ』 出版社:清水弘文堂書房 2021/2/26発行 2.個人の意見です 外交の世界ではフランス料理が「世界標準」だが、エスニック料理みたいなマリア様も世界各地に居られると言う話。 かく言うニッポンにも「和服姿のマリア様」が居らしたとは知らなかった! 本当に居るのだ。「小関きみ子」または「マリア 東京カルメル会」で

        • 第17話 【書評】サロメ図像学(2023.10.6記)

          【 「通行人A」は如何にして「ファム・ファタール」に鍛えられたか】 1.書名・著者名等 井村 君江 (著) 『サロメ図像学』 出版社 ‏ : ‎ あんず堂 発売日 ‏ : ‎ 2003/12/1 単行本 ‏ : ‎ 361ページ 2.兎平亀作の意見です 新約聖書では「通行人A」みたいな、役名すらなかった端役のサロメちゃんが、どうして巨大アイコンへと成長したのか? (いや、成長ではなく、肥大化と言うべきか。) 考えてみると、良く分からない。 いや、考えているだけでは分

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        • 【長編小説】第8次少女大戦記
          133本
        • 日付のあるノート~「昭和史およびポストモダン」編
          1本
        • 日付のあるノート~「キリスト教」編
          18本
        • 日付のあるノート~「明治のお雇い外国人」編
          4本
        • 日付のあるノート~「ヴァンパイア」編
          3本
        • 日付のあるノート~「水俣」編
          3本

        記事

          第16話 【書評】聖母の美術全史(2023.10.2記)

          【最初に出会いたかった本】 1.書名・著者名等 宮下 規久朗 (著) 『聖母の美術全史(副題)信仰を育んだイメージ』 (ちくま新書) 出版社 ‏ : ‎ 筑摩書房 発売日 ‏ : ‎ 2021/6/10 新書 ‏ : ‎ 480ページ 2.兎平亀作の意見です 「全史」と銘打たれているが「百科事典」と言った方が正確なのではなかろうか。 富士山に例えれば、「頂上」に当たる部分は言うに及ばず、あの広い「裾野」をも視野に収めた本なのだ。 「美術」全史と、「美術」に限定したよ

          第16話 【書評】聖母の美術全史(2023.10.2記)

          第15話 黒マリアの謎(2023.10.1記)

          【謎は深まるばかり】 1.書名・著者名等 田中 仁彦 (著) 『黒マリアの謎』 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 発売日 ‏ : ‎ 1993/9/28 単行本 ‏ : ‎ 236ページ 2.兎平亀作の意見です フランス南部の山間地に伝わる、見るからに土俗的な「黒マリア」像。これは一体、何なのか? 父権主義的な教会から「黒マリア」は白眼視されていたらしいが、かく言う教会自身で(ロマネスク→ゴシックと時代を下るにつれ)どんどんマリア「崇敬」が前面に出て来る。 この大きな動

          第15話 黒マリアの謎(2023.10.1記)

          第14話 【書評】聖母マリア(2023.10.1記)

          【これを復刻したとは気骨のあることである】 1.書名・著者名等 岩波書店編集部 (編集), 岩波映画製作所 (写真) 『聖母マリア』 (岩波写真文庫〈復刻ワイド版〉―シリーズ 世界の美術案内) 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 発売日 ‏ : ‎ 1990/3/19 単行本 ‏ : ‎ 64ページ 2.兎平亀作の意見です とにかく要領が良い。基礎知識として必要な範囲は全部さらってあります。 また、「本書の前半は、マリア伝に沿った時系列で整理。後半は(時系列を無視して)表現

          第14話 【書評】聖母マリア(2023.10.1記)

          第13話 【書評】聖書のヒロインたち(2023.9.26記)

          【「イゼベル 犬に食われた悪女」拝読しました。】 1.書名・著者名等 生田 哲 (著) 『聖書のヒロインたち』(講談社現代新書) 出版社 ‏ : ‎ 講談社 発売日 ‏ : ‎ 2004/7/20 新書 ‏ : ‎ 210ページ 2.兎平亀作の意見です 学恩をちょうだいしました。どうも、ありがとうございました。 イゼベルについては類書も参照しましたが、「列王記のイゼベル」、「黙示録のイゼベル」そして「古代パレスチナ史上のイゼベル」が、一つの人格として統合されていない

          第13話 【書評】聖書のヒロインたち(2023.9.26記)

          第12話 【書評】D.H.ロレンス『黙示録論』(2023.9.21記)

          【独断と偏見、アゲ!暴論、アゲ!】 1.書名・著者名等 D・H・ロレンス (著), 井伊 順彦 (翻訳) 『黙示録論 ほか三篇(副題)D・H・ロレンス評論集』 出版社 ‏ : ‎ 論創社 発売日 ‏ : ‎ 2019/8/2 単行本 ‏ : ‎ 256ページ 2.兎平亀作の意見です ある必要があって、『ヨハネの黙示録』について、集中的に調べています。「どこまで続くヌカルミぞ」と言うカンジです。 そりゃあ、良い注釈書は山ほど出ていますよ。それらが日本語に訳されてもいるん

          第12話 【書評】D.H.ロレンス『黙示録論』(2023.9.21記)

          第11話 【書評】証し(2023.9.9記)

          【生きてる 生きている】 1.書名・著者名等 最相 葉月 (著) 『証し(副題)日本のキリスト者』 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA 発売日 ‏ : ‎ 2023/1/13 単行本 ‏ : ‎ 1096ページ 2.兎平亀作の意見です 「神と出会う」という言葉があるそうだ。 教会界隈をウロチョロしているが、信仰の道に入りそうもない人に対して、「あの人は、まだ神に出会っていないね」と言った言い方をするのだと言う。 本書を読んで、「神さまとの出会いも、人さまざまなんだ

          第11話 【書評】証し(2023.9.9記)

          第10話 【書評】第二バチカン公会議公文書(2023.8.27記)

          【憲章・憲法の類は、争いがあるくらいで、ちょうど良い】 1.書名・著者名等 第2バチカン公会議文書公式訳改訂特別委員会 (翻訳) 『第二バチカン公会議公文書・改訂公式訳』 出版社 ‏ : ‎ カトリック中央協議会 発売日 ‏ : ‎ 2019/3/25 本の長さ ‏ : ‎ 1114ページ 2.兎平亀作の意見です 私、念仏、つまり異教徒です。 事情があってキリスト教について調べています。理神論、ユリテリアン、長老派、バプテスト派、ペンテコステ派と、何でも見境いなしに手

          第10話 【書評】第二バチカン公会議公文書(2023.8.27記)

          第9話 【書評】エクソシスト日記(2023.8.20記)

          【アハハと笑って済ますしかない本】 1.書名・著者名等 内藤 正俊 (著) 『エクソシスト日記(副題)奇跡と愚行の日々』 出版社 ‏ : ‎ さんが出版 発売日 ‏ : ‎ 1988/1/1 ペーパーバック ‏ : ‎ 231ページ 2.兎平亀作の意見です ザ・祈り屋、拝み屋の話。 話には聞いてたけど、聞きしに勝るな、ペンテコステ派って。 まあ、日本仏教にも、似たような事ばっかやってる人はいますけどね。 ただ今現在、ニケーア公会議がどうした、カルケドン信条がこうした

          第9話 【書評】エクソシスト日記(2023.8.20記)

          第8話 【書評】神の国の種を蒔こう(2023.8.8記)

          【真理は平凡の内にある~ヴォーリズ語録】 1.書名・著者名等 W.M.ヴォ―リス (著), 木村 晟 (監修) 『神の国の種を蒔こう(副題)キリスト教メッセージ集』 出版社 ‏ : ‎ 新教出版社 発売日 ‏ : ‎ 2014/4/25 単行本 ‏ : ‎ 336ページ 2.兎平亀作の意見です 読みやすい文章である事に感心した。 私は念仏。つまり異教徒なんだが、「キリスト教の人が書いた本だから」と、ことさらに構える必要はなかった。ふつうに「ためになる」文章なのだ。 こ

          第8話 【書評】神の国の種を蒔こう(2023.8.8記)

          第7話 【書評】W.M.ヴォーリズ:失意も恵み(2023.8.8記)

          【これほど、すごい人に出会ったのは、小学校で野口英世伝を読んで以来である。】 1.書名・著者名等 山形政昭・吉田与志也 (著) 『ウィリアム・メレル・ヴォーリズ:失意も恵み』(ミネルヴァ日本評伝選224) 出版社 ‏:ミネルヴァ書房 発売日 ‏ : ‎ 2021/9/21 単行本 ‏ : ‎ 336ページ 2.兎平亀作の意見です 私が持っていない物を全部持っていた人だなあ。こいつぁ、とても敵わないや。 ヴォーリズは複数の顔を持つ人である。まず英語教師。教職を辞してか

          第7話 【書評】W.M.ヴォーリズ:失意も恵み(2023.8.8記)

          第6話 【書評】秘義なきキリスト教(2023.7.17記)

          【これはやり過ぎ。ヘーゲル左派じゃないんだから】 1.書名・著者名等 ジョン・トーランド (著)  三井礼子 (翻訳) 『秘義なきキリスト教』 (叢書・ウニベルシタス) 出版社 ‏ : ‎ 法政大学出版局 発売日 ‏ : ‎ 2011/6/29 単行本 ‏ : ‎ 358ページ 2.兎平亀作の意見です ジョン・トーランド(1670-1722)は、アイルランドおよびイギリスの自由主義思想家。 彼の時代のイギリスは、名誉革命(1688-1689)を経たばかりで、立憲君主制

          第6話 【書評】秘義なきキリスト教(2023.7.17記)

          第5話 【書評】よくわかるキリスト教の教派(2023.6.12記)

          【この程度の事は押さえた上で物を言うのが礼儀】 1.書名・著者名等 今橋 朗・徳善 義和 (著) 『よくわかるキリスト教の教派』 出版社 ‏ : ‎ キリスト新聞社 発売日 ‏ : ‎ 2017/6/20 単行本 ‏ : ‎ 167ページ 2.兎平亀作の意見です 私、念仏です。異教徒です。 ある必要があって、キリスト教について調べています。まあ、広く浅くですが。 さて、本書一冊、読んでおけば「キリスト教とは※※だ!」式の一面的な思い込みor決め付けは回避できそうです

          第5話 【書評】よくわかるキリスト教の教派(2023.6.12記)