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【正直に】「保身」に走った代償

商売において、小さなウソや隠し事がその後大きな代償として返ってくることは多い。保身より相手のことを想った本当のことを伝えよう、という話

先日ご相談いただいたお客様の現場での出来事。

とある大きなエントランスドアが不具合を起こしているとのことだが、パッと見は新しい高級感を醸し出すドアだった。

ただ、細かいところを見るとなにやらやっつけで修復したようなあとが所々に。お客様のお話を聞いて納得したのである。



なんでも元々不具合を起こしていたためとある業者にお願いしたところ、最初の話ではドアのみを交換すれば解消するとのことだったらしい。

高額な費用をかけてドアを交換したのだが不具合は解消するどころか以前より悪化してとうとう開閉ができなくなってしまった。



業者にクレームを入れると何度か修理には来てくれたらしいが、問題は完全には解決せず最後にこう伝えられたらしいのだ。

「できることはすべてしましたが、お客様の使い方が悪いのでこれ以上はどうにもなりません」



開き直りか真実かどうかはさておき、最後は責任をお客様になすりつけて去る、というのはどういう感覚なのだろう。

ひどい話だと思うが、わたしの仮説では業者はどこかのタイミングでドアの交換では解消しないと気がついていたのではないだろうか?と思うのだ。



わたしもプロとして調査を行うが、度々予想をはずしてしまうことはある。だがその場合、保身に走るのではなく正直に話をして根本的な解決方法をお伝えする。

お客様が求めているのが根本的な解決である以上、それ以外の結末をわかっていて用意してしまうのはたちが悪い。



ミスにより怒られたくないとか多額の費用をかぶってしまうとか逃げたくなる気持ちはわからなくもないが、それがお客様のためにならないのだとしたらペナルティーは受けるべきだ。

今回の場合、初見の判断を見誤ったことを無理矢理かくすために何度もその場しのぎの処置をした状態。

プロが見れば一目で残念な仕事とわかってしまう。

ウソにウソを重ねて最後は逆ギレで逃げ切るしか方法がなかったのか、大人になっても「ごめんなさい」が言えないと誰も幸せにならない。

どこを見て仕事をするかでその人の姿勢が試される。仕事は相手を見てされるべき


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