見出し画像

準備は怠るな、しかしやりすぎには注意!

入念な準備は最高のパフォーマンスを約束してくれるが、やりすぎて収拾がつかなくなるのは本末転倒、という話

連日の投稿でお話しさせていただいている1年の総括と来年のアクションプラン。まとめる前には色々と材料が必要となる。

私の場合、材料の一つは今年読んだ本の中でビジネスプランとして、あとでまとめる為によけている本である。その本は付箋が多数貼られ、そのページには赤線やメモ書きが乱雑に記入されている。

もう一つは、日々の気づきや、コンサルティングを受けたときの内容などを記したノートだ。

これらの材料は定期的にまとめてかたちにする前提でストックしているのでこの時点ではかなり雑で粗削りな内容だ。

年末を入れて年に2、3回のペースでまとめる機会を設けるのだが、今年はコロナウイルスの影響もあり、なかなか思いきった時間の天引きが出来ず、材料だけがストックされていったが、12月の中旬に会社に泊まり込みでまとめる時間を確保した。

そして今月からとりあえずの材料の取捨選択をしている。ここでの準備の質がまとめる時間の質を決めると言っていいほど大切な作業になる。

がしかし、今年に限っては、ため込んでいたのもあって、この取捨選択の作業がかなりしんどい。基準をシンプルにしなければ材料さえそろわず終わってしまう。

それではせっかく確保した時間が無駄になる。

どんな仕事においても入念な準備は必要だ。しかし、あなたの仕事が準備をするだけの役割りならいいが、ほとんどの役割では準備のその先が仕事の本番であることが多い。

実際に本番で能力を発揮できなければ準備の意味は無いに等しい。そして、はじめから本番にフォーカスして準備に手を付けてしまうと『本番の質を上げたい』という気持ちが先行し、入念過ぎた準備をしてしまい本番に準備が間に合わない、といった事態になりかねない。

本番にいいパフォーマンス(ある程度の)をする、という前提から逆算していけば自ずと入念すぎる準備は防げると思う。

本番、つまり今回の私のケースでいうと『振り返り&来年の計画』となる。ここでやはり大きな指針となるのが数年前に作成した数十年先までの事業プランだ。

基本的にはこの事業プランの進捗と計画に対して来年に補うべきものをはめ込んでいけば、とりあえず今回のミッションは達成なのだが。この事業プランは具体的に何をして、というところは明記していない。

数年先のことはわからないので明記のしようもないだが、大雑把に方向性を決め、具体的な面はその都度、加えて修正をかける。このその都度修正をかける作業こそが今回のような蓄積されてきた材料をまとめる目的になる。

例えるなら、辿り着きたいゴールまでの道のりに、いくつかの川が流れている。その川を渡るために橋を作る材料を日々集めていく。材料を集めるだけでは溜まる一方で一向に川は渡れない。そこである程度集めた材料でどうしたら川を渡る橋ができるか考え、着手する必要が出てくる。

材料が乏しいと不安定な橋になる、しかし、ここで重要なのは最適な橋を素早く作る、ということだ。頑丈な橋でもなければ、豪華絢爛な橋でもない。

目の前の川に対してPDCAをまわし、その川に適した橋を作るという事は極端な話、その川幅が短く、危険度も低いものなら丸太一本でも十分ということになる。ここであれこれ思案して大掛かりな橋をこしらえようとするのは先ほどの準備を入念にしすぎる傾向と似ている。

重要な事は現状をしっかり把握した上で、集めてきた材料を含んだ自前のリソースで課題を解決することに尽きる。

その他の事は考えるだけ余計な労力になる。あとは集中して行動を起こせばそれなりの橋を渡すことができるだろう。

PDCAのどのフェーズでも次のフェーズに回す、という事を念頭に置いて取り組むと過剰な取り組みは減らせると思う。

このチューニングさえ体得できればあとは経験がスピードや質は勝手に育ててくれる。

ひとつの行動にある程度の完成度で次に進む、というマイルールを設けよう。プランには進めてみないと見えてこないものも多くある。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?