見出し画像

【ポータルサイト】苦手なら集客だって他人のふんどし戦略でもOK

営業や宣伝などのアプローチからなる「集客」が苦手・・・。それならすでにお客様が集まっている場所に身を置くというのもアリ、という話

とある業者の社長と久しぶりにお会いした。

仕事の依頼をいただき、現場で打ち合わせをしていたのだが、相変わらず口数が少ない。事前に用意していただいた資料がその説明不足を補ってくれたのだが、そういえば数年前、社長からこんな話を伺っていたのを思い出したのだった。



独立当初、見込んでいたお客様からあまり仕事がもらえず、スタート早々資金繰りが苦しくなり、早くも独立したことを後悔していたそうだ。とはいえ、積極的に営業するタイプではないし、かといって戦略的に売り先を広げていくような頭脳派でもない。

どうしたものかと悩んだあげく、起こしたアクションは建設業系のポータルサイトに登録しまくる、という社長なりの一手。



わたしは登録をしたことがないが、当時からリフォームを基本にしたBtoC向けのポータルサイトはいくつもあり、仕事を選ばなければかなりの入れ食い状態と噂は耳にしていた。

社長も本心では「こっち系の仕事をやりたいわけじゃないんだよなぁ」とは思いながらも、背に腹は代えられぬ、とにかく生活費を稼がねば、という一心で来る仕事をとにかくこなして崖っぷちをしのいだそうだ。



弊社の場合はフリーペーパーなどの広告で集めた仕事であったが、小さな会社において、苦しい時期はガムシャラに目の前の仕事をとにかくこなす時期というものがあるようだ。

それが自社のやりたい仕事でなかろうと、軌道に乗るまでは日銭をかせぐ意味で必要な時期だと思う。

そして、社長のように営業やマーケティングなどがどうも苦手な人であるならば、すでにたくさんの人が集まっている場所に身を置き、仕事が舞い込むのを待つ、という方法もアリだと思うのだ。



「集客」という部分をはしょった分、理想の仕事とめぐりあう確率は低いかもしれないが、集客に優れた会社がつくったシステムの中でプライヤーとして仕事を得ることでも十分に価値を見出すことはできる。

理想の仕事を追い求めるなら、日銭をかせぎながら徐々にシフトしていけばいい。苦手なことをゼロから自分で組み立てるのはかなりハードルが高いし、自力で回るようになるまで資金がもたないかもしれない。



そんな社長も苦しい時期を乗り越え、今では自力で仕事をいただいて忙しい日々を送っているそうだ。

独立や起業したての頃や、商売がうまくいかない時期など、不安定な状況なら自転車の補助輪のように、他人のシステムに乗っかり急場をしのぐのは全然アリ。

仕事がない、と絶望してフリーズするくらいなら乗っかれるシステムを探してみるといい。

売上げという魚を釣る目的なら、有料の釣り堀だって悪くない


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?