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対人関係の悩みをなくす方法

『嫌われる勇気』を理解するシリーズです。

今回は、劣等感、劣等コンプレックス、優越コンプレックス、優越性の追求について書きたいと思います。

アドラー心理学を理解する上で非常に重要な部分であり、これがちゃんと理解できれば、対人関係の悩みはなくなると思います!


ちなみに、前回の記事はコチラです!

劣等感

劣等感とは、その名の通り「劣っている感覚」です。アドラーは、誰もが持っている感情として劣等感を認めています。ただし、「あいつより劣っている」と他者を比較対象にする「不健全な劣等感」と、理想の自分を比較対象にする「健全な劣等感」とを区別しています。

加えて、劣等感は「客観的な事実ではなく、主観的な解釈」(p.76)だと述べています。

これを説明するために、著書では身長について書かれています。「身長が低い」というのは「身長」という物差しで見れば「劣等性」ですが、「人をくつろがせる才能がある」と解釈すれば価値を見出すことができます。ここからわかるのは、「身長が低い」という事実は選択できないが、価値は選択可能であるということです。

ちなみに「価値」の意味をネットで調べますと、デジタル大辞泉が一番簡潔に定義していました。

その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。

なるほど。例えばある絵画を10億円で買う人と1万円でもいらない人がいるように、価値というのはその人の主観によっていくらでも変わるものだということが理解できます。

そしてここからは僕の解釈なのですが、価値が主観的な解釈で決められるならば、世間で一般に評価されるその人の性質(学歴、年収、顔、性格、スタイル、インスタのフォロワー数など)とその人の価値は、x軸とy軸のように、別の次元で語られるべきものだということです(下の図のように)。わかりやすく言うと、性質と価値は関係ないということです。

プレゼンテーション1

また、横軸の「その人を表す性質」は、学歴や顔やスタイルなど、変えることが難しいのに対し、縦軸の「価値」は解釈次第でいくらでも変わります。よって、自分の解釈によって高めることもできます。

優越感の追求

優越感の追求とは、いわば成長欲求です。「自分は○○が劣っているから、努力して向上させよう」という心理です。この欲求に関しても、アドラーは認めています。

劣等コンプレックス

劣等コンプレックスとは「コンプレックス」という言葉の通り「劣等感が複雑に絡み合った倒錯的な心理状態」(p.81)のことを言います。

例えば「自分は学歴が低いから成功できない」「自分は年収が低いから結婚できない」といった具合に、自分の特徴的な要素を価値の問題に絡めてしまうことです。つまり、図のように、実際は関係がないのに、関係式を作ってしまうことです。

プレゼンテーション2

劣等コンプレックスの裏には、「これさえなければ、自分には価値があるのだ」と思うことで、自分の潜在的な価値を保とうとする心理があります。

例えば、「俺はブサイクだからモテないんだ」といって女性と話すのを拒む人がいたとします。でも実際は、この人は女性から拒まれて傷つくのが怖いから、顔を言い訳にして努力しないのです。そして、「顔さえ良ければ俺だってモテてたんだ」と思うことで潜在的な自分の価値に依存するのです。

優越コンプレックス

優越コンプレックスとは、他者に自分の価値をわからせるために、友達自慢や手柄自慢をしたり、ブランド品を身に飾ったりして、「自分には価値がある」ように見せかけることです。これも劣等コンプレックスと同じく、実際は関係のないx軸にとらわれた心理状態です。

悩みをなくす方法

アドラー心理学をややこしいところは、「劣等コンプレックス」と「優越コンプレックス」は否定している一方で、「劣等感」と「優越性の追求」を認めていることです。

この2組の違いはどこにあるのでしょうか?

それは「性質」と「価値」に関係性があると考えているか、ないと考えているかの違いです。

つまり、

正見

こう考えるか

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こう考えるかの違いだけです。

つまり、xとyとの間に関係式を作ることなく、「自分の価値は主観的な解釈であり、学歴や顔とは関係ない」

と理解した上で、

理想の自分との間に「健全な劣等感」を持つ

ことを目指せばよいのです。


よって、

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↑この考えを

正見

↑この考えに直せば、悩みを消せるかもしれない!!!

ということです。これが今日の結論です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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あなたが幸せになることを願っています。

では(o'∀'o)ノ))マタネ-




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