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季節を味わう

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日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。
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2024年5月の記事一覧

初夏の食べ物の俳句(季節を味わう#0060)

初夏の食べ物の俳句(季節を味わう#0060)

「季節を味わう」では、第5水曜日にその季節の食材を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【粽(ちまき)】

うるち米や餅米などの粉を練ったものを笹の葉や竹の皮などで包んで蒸したもの。端午の節句に作って食べます。もとは茅の葉で巻いて食べたことから粽(ちまき)という名前になっています。

粽結うかた手にはさむ額髪  松尾芭蕉
ちまきを笹の葉でくるむ作業をしている女性が、ふ

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5月の花・植物の俳句(季節を味わう#0059)

5月の花・植物の俳句(季節を味わう#0059)

「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。

【すずらん】すずらんは春から夏にかけて見ることができる植物。1つの茎から、名前の通り鈴のような形をした小さく可憐な白い花を、10個ほど付けます。
すずらんの花は他の多くの花と違って下向きに咲きます。控えめでナチュラルな姿が愛らしい上、すずらんは香りがとても良く、三大フローラル

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行事・催事の俳句 5月(季節を味わう#0058)

行事・催事の俳句 5月(季節を味わう#0058)

世界で一番短い詩、俳句。
2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。
さまざまな行事・催しの中から私の好みで選びました。

【こどもの日】

5月5日。国民の祝日の一つで、端午の節句とも呼ばれます。
子供の人格を尊重し、子供の幸福を図る目的で昭和二十三年に制定されました。

子供の日小さくなりし靴いくつ   林翔

お子さんが誕生

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5月の季語「風薫る・薫風」(季節を味わう#0057)

5月の季語「風薫る・薫風」(季節を味わう#0057)

世界で一番短い詩、俳句。
「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。
その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。

【風薫る、薫風】

五月は木々の緑が美しい季節です。
「風薫る」「薫風」は、緑の香りを運ぶ心地よい風のことを表現した季語です。もともと和歌では花や草の香りを運ぶ春風のことを意味していましたが、俳句では初夏の風の意味で使われるようになりました。

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2024年5月の暦・行事(季節を味わう#0056)

2024年5月の暦・行事(季節を味わう#0056)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や行事をまとめます。

2024年 5月(皐月)1日(水) メーデー、八十八夜

「メーデー」はかつては「労働者の団結と主張の場」と位置付けられていましたが、現在は「働くすべての仲間の祭典」となっています。
「八十八夜」は立春から88日、暦の上での夏の始まりである「立夏」を数日後に控えて、夏の準備を始める日です。

3日(金) 憲法記念日

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