この街に生まれて
誰だって、自分に無いものが欲しくなるし、羨ましいという感情は生まれるはず。
ないものねだり
認めたくないような、知られたくないような
おはこんばんちわ。
こちらはだいぶ2023年に慣れてきましたが、皆々様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
みんな、自分に無くて他人にあるものが良く映るもの。隣の芝生は青く見えるとはよく言ったもので。
こう、自分個人の話ではないが、福岡県民、もっとニッチに言えば福岡市民の方々に送る、自分なりの同調を求める主張なのかもしれない。
先に言っておくが、自分は福岡に生まれ福岡で育ち、本当にこの住みやすく素敵な街「福岡」が大好きなのだ。
この街が1番だと思ってる。
だからこそ思うこと。
いや、だけれども思うこと。
なのかもしれない。
この間ふと、「川崎」ナンバーの車を見かけた。
「川崎」ナンバーの青い車。なんか高級っぽかった。
ちなみにおれは「福岡」ナンバーのヴィッツ。
かれこれ17〜8年落ちのミッションタイプ。屋根部分が最近"残念"になってきた。
「川崎」とは、神奈川県川崎市を意味するもので、その名を記しているということは、紛うことなくその車は「川崎」でナンバーを交付されたことになる。
なんてことない、今の時代、海も車で渡れるのだから、福岡に「川崎」ナンバーがあってもいいではないか。外車だってブンブン走ってるわけやし。(余談やけど、左ハンドルって絶対不便よね。無理せんでいいのにね。)
しかし本質はそこではない。遠く離れた場所に、遠く離れた場所のナンバーがあることに違和感を覚えたわけではない。
自分の、自分の気持ちに、違和感を覚えた。
『関東のナンバーかあ、ほへぇ〜』
少し、羨ましいと思ってしまったのだ。
確かに間違いなくこの街が好きだ。
福岡が1番好きだ。これは死ぬまで変わらない自信がある。
住みやすい、なんでもある、飯はとびきり美味い。
どんな点を考慮しても、生まれ育った街だからという点を除いても、福岡は、少なくとも日本で1番に最高の街だと言えよう。
異論は認めない。
(あと女の子かわいい。ばーりかわいい。ありがとうございます。)
特段の不自由を憂いたこともない。
県外の人も、福岡に住みたいと言ってくれる人も少なくない。
誇れる、素晴らしい街。
日本の三代都市は、東京・大阪・福岡だと、声を大にして言いたい。県民はみなそう言うだろうし。
なんなら福岡がまず1番やろ、とも言いたい。
ただ、少し、羨ましいと思ってしまったのだ。
一瞬。ほんの一瞬だけ。
思ってしまった、と言っているその時点で、言葉にできない何らかの「負け」を認めてしまったようにも取れる。
なにも勝ち負けではないはずなのに。
「向こう」のナンバーってだけで、2割増しでその車がキレイに見える。
そんなわけないのに。
そんなわけなさすぎるやろ。
思えば昔から県外ナンバーを見る度に感じていたのかもしれない。
かもしれない、と言っているが、そう認めたくないことが如実に出ている。往生際の悪さは折り紙つき。
例えば「広島」ナンバーを見たら、
遠いところからわざわざ…
という気持ちになるが、
「足立」「世田谷」とかのナンバーを見ると
関東出身者か、なにがあってこの福岡にわざわざ福岡まで来たんやろ…
と少し思っていた。
邪険に扱うわけではないし、この素晴らしい街に来てくれてありがとうと思ってはいるが、どうも素直にそうは思えないでいる。
都会の人たち、と思ってしまう。
福岡市内だって充分都会だ。天神、中洲、博多、コンパクトながらなんでもある。
不便をしたこともない。だいたいなんでもある。
ただ、東京や、はたまた関東の都市部のことになると、
都会の人だな、と思ってしまう。
やはりこの点は、抗えないものなのだなと、その「川崎」ナンバーを見つめながら思った。
東京は、関東は、ブランドなんだ。
そういうイメージが、刷り込まれてるんだ。
知らない人でも、「実は東京から来ました」と言われると、ああ道理で、と思ってしまうあの気持ちは嘘ではなかったんだ。
素直に、認めたくなかった。
悔しい。
悔しいということは、それ以下だということなんだ。
そういうことなんだと思うと、なお悔しい。
だれにでもなく、自分がそう感じて勝手に悔しがっているのだから、だれも何も傷つけてないから別にどうでもいいのだけれども。
関東、いいなあ。
そう思わせる何かがやっぱりあるんやな。
向こうの人たちはそんなこと思ってないんやろうけども。
福岡県民、福岡市民の方々に、と先に書いていたが、そうじゃない、いわゆる地方の方々も、もしかしたら一瞬でもそう思ったことがあるのではなかろうか。
都会に憧れる気持ち。
ここは変わらないのかな。
でもこれまでも、これからも、
福岡が1番だと、これは声を大にして言いたい。
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