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2022年を振り返る

日付が変わり、正月3ヶ日が今年も終わってしまいました…。
この稿を書いている今は1月4日の深夜です。
大学の冬休みは短いので今日からは一気に日常。
2023年は学部の4年間が終わり、春からは大学院生になります。
プライベートでも盛り沢山な一年になりそうなので
私自身に対しても、普段関わって下さっている方々に向けても
トピックごとに昨年を振り返り、年初にいろいろ書いてみようかなと思います。

↑こちらは一昨年の振り返り

普段の旅の紀行文もそうですが、文章にすることで考えや気持ちが自身から離れて新たな価値を持ち始めると思うのです。同時に、執筆時に抱えているモヤモヤした気持ちも行き場を見つけるような気がするので。

山と旅

まだまだ落ち着きを見せないコロナ禍ですが、移動制限と世間の空気感が少しずつ緩和されてきたのが昨年でした。年初はどうせコロナだし…と思っていましたが、蓋を開けてみると人生一あちこち巡った年でした。

春に東北、夏には北陸をじっくり巡りました。
北海道生まれ北海道育ちで、大学進学も道内だった自分にとって「文化」の面で本州はとても新鮮に感じます。
年上の人と話していると、「若いうちにあちこち行った方がいいよ」と仰っていただくことが多いのですが、それは紛うことなき真実でして若い時代の移動距離が人生を豊かにすることを実感させられた1年でした。


加えて、北海道内もいろいろと巡りました。
昨年辺りからありがたいことにいろんな活動を通じて各地に知り合いが増えておりまして、地元胆振に限らず札幌圏や道東などへこちらは「人に会いに行く旅」を重ねました。

一旅人目線ではおこがましいかもしれませんが、いろんな土地を巡ることは、世の中を「自分ごと」として捉える第一歩なのかなと思います。
写真家の故星野道夫さんが「もう一つの時間」という言葉で表現しているこの感覚が少しづつ芽生えてきたかな?と。
動物写真家だった星野さんのこの見方を、動物だけではなく、訪れた場所、出会った人に対して拡張させていく。
今後も旅を重ねるにつれて、深まっていく視点なのかなと思います。

「僕たちが毎日を生きている瞬間、もうひとつの時間が、確実に、ゆったりと流れている。日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい」
星野道夫

エッセイ『旅をする木』より

一方で、山の方は天気に恵まれなかったりそもそも日程が確保できなかったりでやや不完全燃焼に終わった年でした。
しかし、僕にとっての旅には「水平」と「垂直」の2つのベクトルがあります。歴史好きなので「時間」軸も加わることもあります。旅の本質が世の中を知覚することならば、軸はたくさんあっていい。最近は、訪れる場所ごとにそれぞれの軸が大きくなったり小さくなったりしていくのを楽しんでいきたいなと思っています。

2023年は大学の研修ではありますが初めての海外に行く機会があり、国内に目を向けると、長年行きたいと思っている山域での長期山行が控えております!
とはいえ、予測不可能な出来事に振り回されるのは世の常ですから、これらの予定がどうなるかは分かりません。

ここ数年、対人関係では期待に胸を膨らませすぎて痛い目を見ることが多いので…笑
自分の力だけではどうしようもできないことですが、2023年は自分の想いがきちんと報われる縁がほしいです…笑


話が逸れましたが笑、山も旅も人間関係も、「準備は入念に、でも期待はほどほどに」ぐらいがちょうどいいのかなと思っています。

でも、何はともあれ楽しみです。
noteの紀行文としてまとめるのが待ち遠しい!タイトルはもう決めてあります。

学問と志

本業の大学生としては、学部4年でしたのでとにかく卒論に追われた1年でした。私の場合、修士の内容を先取りできる特殊なプログラムで院進学するので、他の学生とは違ったスケジュールで学業を進めることに戸惑いつつも
充実感のあった1年でした。

もともと小学校高学年あたりから「地域医療」に関わりたいと思って生きてきた私がいます。結局、「医師」という当初の志は達成できず、浪人を経て地元大学に進学したのですが、研究室選択のタイミングで「IT×医療」を縁あって選ぶことになりました。
医療という、かつて一度諦めざるを得なかった分野に違うアプローチから取り組めることはとても嬉しいし、有り難いことです。

大学に入ってから本格的にITに触れ始めた自分は決して生粋のギークではありません。日々自分の未熟さを感じてばかりで、自信はこれっぽっちも湧いてこないけど、少しづつ前に進めているのは確かです。
今の環境に感謝しながら貪欲に、視座を高く、日々の泥臭い積み重ねを欠かさずに研鑽を続けます。

就活も今年から徐々に始まります。
最終的にどう転ぶかは分からないですが、せっかくの自分のぶれない軸。
後悔せずに貫いていきたいと思います。

↑かつてこんなインタビュー記事を作っていただいたことがあります。
昔の自分を振り返ると恥ずかしいことばかりですが、言っている内容は
昔も今もぶれずに変わらないなーと。

地域について


SNSなどではこの分野の方々との繋がりが深くて、必要以上に「ローカルに興味ある若い人」みたいに思われがちなところもありますが…。
大学生になってからコロナ禍になり、どこにも行けないから有り余るエネルギーを向ける場所が地元だった、ことはきっかけとしては大きいのですが、地域への興味関心の原点は先程書いた「地域医療」なんです。

だから、「地域」「医療」というものに、当初の希望とは違ったアプローチで取り組めている今の環境は、恵まれていると思っています。

浪人やうつを経験して、本当のどん底を経験した過去の自分を振り返ると、
志に対する納得解としてはよくここまで引っ張って来れたな…とも思います。

昨年は地元伊達に限らず、大学のある室蘭でも活動する仲間が新しくたくさんでき、中長期的な展望も見えてきた年でした。そして、先程の旅の話題でも挙げた通り、仲間は地元の垣根を超えて広がりつつあります。
一昨年の振り返りでは、「同世代を巻き込めない」ことを課題に挙げていましたが、昨年2022年は若い仲間が一気に増えたし、活動していても同年代に囲まれる機会が増えてきたように感じます。

大学院修了後の進路を考える上で、おそらく一度地元を離れるのは間違いありません。しかし、自分は例えどこに住んでいても地元を含めお世話になった地域と繋がり、関わっていきたいです。
私自身、事業を持っているわけでもなく、団体を主宰しているわけでもなくて、地域では中途半端さを感じることもそれなりにあります。
ただ、中途半端であってもいいから地域との関わりを止めないことで、「待っていても始まらない地域の未来に、少し希望が持てるかもしれない」と私は信じているのです。

↑やっぱり地元の先輩のこの文章好きなので載せてみる笑

銀の龍の背に乗って

振り返ると、自分の軸は「医療」「地域」(+「山と旅」)だなと感じた1年でした。
本来、とっくに軸は変わっていてもいいはずなのに、未だにこれらを貫き生かせる環境にいるのはある意味で私自身の取り組むべき業(ごう)なのかなと僭越ながら思わされることがあります。

昨年末、映画「Dr.コトー診療所」を見に行く機会がありました。
私の小さい頃に連続ドラマシリーズが放送されていて、「地域医療」に対する憧れの原点ともいえる作品です。
その中でコトー先生が剛洋に対して(ネタバレになりますがお許しを…)
医者じゃなきゃ人を救えないと思うなら、君は医者にならない方がよかったよ」と述べるセリフがあります。

さすがに連続ドラマシリーズを見ていない人には伝わりにくいのですが…。
僕の今までを振り返り、そしてこれからを考える上でものすごく大きな言葉でした。

思えば学部の4年間は「山の登り方が変わった」期間でした。
もちろん、「医師」という当初の目標が達成できなかった自分もいるけれど、
根本的な志は変わっていません。

志を達成する方法は一つではない、道は一つじゃない。

さあ行こうぜ。

コトー先生から言われたのなら間違いないです笑
志木那島診療所から素晴らしい処方箋をいただきました笑


長くなりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。
2023年も引き続きよろしくお願いします。

明けるのが待ち遠しいと思えた2023年。
ひたすら走り続けます。

まだ見ぬ景色と人に想いを馳せて




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