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070 優秀な人とはチームプレイができる人

優秀な人とはチームプレイができる人だと思っている。ごくまれにたった一人で偉業を成し遂げる人もいるだろうけどそれは相当運のいい話であって再現性は疑問。それよりもチームプレイできる人の方が確実に自分も周囲も幸せにできると思う。


チームプレイできる人の3要素

チームプレイとは組織行動の一つなので、「組織成立の3要素(C.I.バーナード)」を整えることが大事

  1. (共通目的)自分の目的とチームの目的が一致している

  2. (貢献意欲)チームの目的達成に対して貢献意欲がある

  3. (コミュニケーション)チームの目的達成に向け、チームメンバーと主体的なコミュニケーションがとれる

上記コミュニケーションの要素2つ

上記3要素のうち、もっとも重要なのはコミュニケーション

コミュニケーションによって、共通目的が見つかり、貢献意欲が湧くからだ

ではどういうコミュニケーションをしたら良いのか?

チーム内の心理的安全性と協働の風土の2つが大事

  1. 心理的安全性:本音が語り合える土台となる

  2. 協働:目標達成に向けて相互に補完し合う

心理的安全性を高める要素2つ

心理的安全性という言葉はよく聞くと思うけど「どうやってやるのか?」を語れる人は少ない

ある程度知識のある人なら「話しやすさ、助け合い、挑戦、新奇歓迎が大事」と言うかも知れない

でも、「知っている」と「できる」の間には深い溝がある

対等な雑談(話しやすさ、新奇歓迎)と補完し合う関係づくり(助け合い、挑戦)の2つができることが大事

  1. 対等な雑談:性別・年齢・国籍などが違っても成り立つ普遍的な会話ができる

  2. 補完し合う関係づくり:相手の潜在ニーズを理解し合う会話ができる

補完し合う関係づくり(協働)のポイント3つ

協働は、厳格なルールのあるスポーツなら割と簡単だけど、不確定要素の大きい仕事では簡単ではない

チーム化するまで、誰かが聞き手に徹するしかないだろう

そのやり方は次のとおり

  1. ニーズ把握:自分・相手・メンバー・チームの置かれた状況を的確に把握する

  2. 目標設定・方策策定:上記ニーズを踏まえ、一緒に目標や方策をつくる

  3. 自分事化:お互いに上記目標にコミットし、実際にこちらも関わる

自分事化の留意点3つ

自分事化とは、対話相手と目標をつくり上げ、その際、「私もその目標達成に関わります」と明言することから始まる

これをしないとこちらも相手も本気にはならない

ただし、留意点がある

次の3つだ

  1. メンバーと目的が一致していること

  2. 相手のニーズを理解していること

  3. 本気の目標を共有すること

チームプレイは体験しなければ理解できない

上記を読んで、「要するにPDCAだね」「なんだあ、OKRかあ」「つまり傾聴が大事ってことだね」「これをリーダーシップと言うんだよ」「また組織成立の3要素かあ」「あゝOODAループだね」…、など「記号」を語る人は多い

でも、実際にできなきゃ意味がない

PDCAや傾聴などは、言葉は知っているけどできないことの代表かな

本を読んで知った気になるだけでなく、実際にやってみて、失敗して、何かに気づいて、再びやってみて…、を繰り返り、幅広い暗黙知を宿すことが大事なんだよね

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