「あたし自殺する人間は弱いし嫌い」と言う友人を見た感想

先日、友人と2人で食事に行ったとき、自殺について話題になった。彼女は、「自ら死ぬ人間は愚かだ。そんなに辛いなら逃げればいい。なぜ死ぬまでつらい状況を我慢しているのかが理解できない。あたしは自殺をするのは弱い人間だと思ってるから笑。」と、演説を始めた。私はその場では適当に聞き流したが、家に帰ってから今まで、ずっと心に引っ掛かっている。 

私は死は究極の救いであり、一番の劇薬だと考えている。多分彼女は死に追いやられるような、死以外の選択肢を考えられない状態に陥ったことがないからタイトルのようなことを笑顔で演説していたのであろう。

まあ、無理もないのかもしれない。特別毒親に育てられた訳でもなく、人並みの生活をしている彼女だから、様々な状況に置かれている人間について、たまたま想像が及ばなかったのかもしれない。

僕は、自殺だろうが何であろうが、死んでいった病み達が、少しでも救われたのならいいなと思っている。今までよく頑張ったね、と褒めてあげたい。誰にも死ぬ権利を奪う権利は存在しない。自己決定権の問題だ。

彼女の話を聞いて、僕はやはり世間とは混じり合えない人間なのかもしれないと思った。
だって僕は彼女側の人間ではないと実感してしまったから。

彼女とは、距離を置いてしまうかもしれない。

死んでいった同志達よ、安らかに眠り給え。


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