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一歳児の朝ルーティンの話

子どもがまだ一歳半くらいの頃。

子どもは朝いつも4時30分に起きていた。
10分くらいの前後差はあるけどほぼ毎日。

私は子どもを産むまで朝起きるのが苦手でブラック企業勤めの時は家を出る20分前に起きてたし、休みの日はお昼まで寝て、起きてからもしばらくムスっとしていた。
だけど小さい子どもがいるとその生活もできない。

子どもが起きるとまず私を起こす。
瞼の隙間に直接指を入れて目をこじ開ける。
起きる = 目が開くなのでとても効率がいいと思ったのか毎日コレ。
雨の日も風の日もブレない。
子どもを産むまで知らなかったけど子どもの指は小さく爪は細くて少しでも刺さると凶器だった。
そんな強い武器を持ち直接眼球に起こしにくる。
私の「ううぅ…」と唸り声を聞き起きた事を確認すると今度は本を取りに行く。絵本も好きだが特に好きなのは恐竜の図鑑でそれをズルズルと私の元へ持ってきて、まだしっかり起きていない私の眉間に重たい図鑑の角をガンッ!と置く。
今日も眼球が潰れなくて良かった…危なかった…KAT-TUNくらいギリギリでいつも生きていた。
まだ喋れないから仕方ない。
「読んで」と言えないからそうするしかない。
そこまでされると私も起きる。子どもに対してムスッともしていられない。でも眠い。

4時30分に恐竜の図鑑を読む生活をそれまでした事がなかったので気づかなかったが、ほぼ修行だった。
[ティラノサウルス]なら読めるけど恐竜の名前って難しい。
[パキケファロサウルス][スティラコサウルス][パラサウロロフス]など呪文に近い。
寝起きで口が回らない。メガネもしてないので文字が読みにくい。ちゃんとメガネをかけても聞き慣れない呪文みたいで読めない。

でも子どもは違う。4時30分にはバチーンと目が覚める。
喋れなくても図鑑の恐竜の名前は覚えている。
私がサボってなんとなくで読んだり、ページを飛ばしたり、噛みまくって読めなかったりするとしっかり怒られる。
怒り方も体罰で平手打ちや目や口に指(凶器)を入れてきたりする。

たまに恐竜の歌をうたったり、白亜紀、体長12m、首が長いけどそのせいで重くて持ち上げられないなど詳細を伝えたりして無事読み終わる。

その後お気に入りのおままごとキッチンで朝食のミニオンを焼いてボールプールでひと泳ぎし、アンパンマンの掃除機をかける。

そうすると夫も起きる時間になるのでみんなで朝ごはんを食べ夫を見送り8時には昼寝をする。朝のルーティンの終わりだ。

小さかった息子はもう4歳になり今では365日6時半に起きるまで成長した。
私も午前を7時間半も過ごす生活もなくなった。

#赤ちゃん #子ども #一歳児 #朝ルーティン #恐竜 #早起き #朝活




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