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fuwari
2023年9月3日 18:45
重たい時計を背負った小人と軽い時計をポケットに仕舞い込んだカンガルーそれは気まぐれに季節ごと代わる代わるこの街にやってきて時の長さを自在に錯覚させた この街の指揮者はそれぞれの心の育みにあわせて毎日かかさずタクトを振っていた 永遠に終わらない旅だと嘆いていた亀の親子は沈みゆく夕日を見つめてこの世の定めを知った スピードが増しているのは人間の住む社会でムク
2023年7月5日 23:30
ある日夕日があんまり穏やかに微笑んでいたので自分を許してみたすると心の中にあった許せない。という鎧が1枚1枚はがれ落ち清濁ごちゃまぜの生身の肉体は羽根を広げ安堵と慈しみが身体中を巡ったそうして自分を縛りつけていたジャッチの旗がみるみる小さくなって一輪の花になった橙色のまあるい夕日に折り合いのつけ方を包み隠さず打ち明けた許さないでいた月日の悲しみも