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ふたりの感情の行方。

17歳✨Seventeenという響きに憧れていた。

17歳になったら……

いろんな夢があった。そのひとつに恋をしたい!

そして、私は恋をした。

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【恋とバイト】

夏休み。私と彼は(山田くん)それぞれアルバイトをしていた。

8月に入り 一緒に交互に入っていた友人が田舎に帰省。
その間 私は ほぼ毎日入るようになりました。

ファンシーショップ店での店員。
一番のお役目は 万引き監視をして欲しい、という事でした。時給は安くても お洒落なエプロンを纏いFMラジオの流れる店内に可愛い小物や文具に囲まれ快適。

今までのバイトは長期休み中心でしたが、ここは半年続けた。

プレゼントラッピングをして欲しいとの要望も多く、空いた時間にはラッピングの練習をしていた。後のバイト歴にこの習得が役に立つ。

彼はファミレスでバイトしていて 終わると こちらに直行、いつも帰りは迎えに来てくれた。一度店内に入って来ましたが可愛い商品ばかりで高校男子ともなると恥ずかしかったよう。

もう外は暗くなっている。私は自転車。彼はバイク。

脚力に自信があったので激走する覚悟で


「頑張ってついて行くから!」というと


「頑張らんでいい。バイクが自転車に合わせるから」


たまに突拍子もないことをいう私を正すように言った。      (あ〜確かに…)


そして毎日、

「僕が行きも送ってあげれたらいいんやけど。

バイトあるからなぁ。行きはバスで行かれへんか?

帰りはバイクに乗せてあげれる」

手も繋げない…と不満げに頼んでた。

バスは遠回りになり時間がかかる。自転車ならバスの半分の時間で行ける。バス代も要らない。自転車の方がいい。お願いも聞けるものは聞くけど 出来ないものはしなかった。

何より 自分で行けるのに彼を当てにして行くこと自体 合点がいかない  (やっぱり私可愛くないわ)

もうこの頃は私の事もわかってきたようで 最初の
"大人しい" イメージは "意外と活発" に変更された。
そしてまた そんな私も好きだと。
意外な体育会系のノリとはっきりした物言いにも よく合わせてくれていた。山田くん本当に優しい。

お店の脇に自転車が止まっているのを見ては がっかりしたそう。

夏の夜道、お互いのマイカーを引きながら40分以上の道のりを歩いた。
花火が上がった時は立ち止まり一緒に空を見上げた。
こんな暗い工場地帯を1人で通るなんて危ない、心配もしてくれていた。

うちの近所の公園まで来ると そこで互いのいろんな話をしていた。私は同級生や知ってる人に目撃されやしないかと内心ヒヤヒヤしながら……。(田舎は噂が早い)


彼はバイトのシフトを変えて送り迎えをしてくれる様になりました。そこまでして…と何だか申し訳なかった。


バイクに乗せてもらうのは初めて。
怖いので目をつむって細い腰にぎゅっとしがみついた。
あぁ、もうしばらくこうしていたい…そう思ったのに。。バイクだとあっという間に着いてしまった。


そして いつもの公園へ。何か今日は雰囲気が違う。


不意に痛いぐらいに抱きしめられた。


何度も「好きだ」と。 


わかってる。とても大切にしてくれている。


最初に手の温もりを感じたドキドキとまた違う。


あなたのまわした腕は私の鼓動を包み込む。


私達この先はどうなるのかな……       


またその先は……


あなたはどこまで私を……


私はどうすれば……








長い接吻を交わしながら


心がざわついた。



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Mr.Children  「Sign」


    ☆最後までお読み下さりありがとうございました☆



今までのお話しはこちらで。


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