ふうこ

猫好き会社員。

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最近の記事

いつの間にか私の毎日はピンクで埋め尽くされている

「何か振り回すものはお持ちですか?」 初めてレ・ロマネスクのライブに行った時、隣の席の方からそう声を掛けられた。 え?振り回すもの? 質問の意味をまったく理解できず固まっている私に、手に持っているものを振り回す曲があることをその人は教えてくれた。そのうえ余分に持ってきているからと金色のスカーフを貸してくれた。 ご存知レ・ロマネスクはフランスで結成されたボーカルユニットで、2011年から日本を拠点に活動している。 私が彼らを知ったのは、ほぼ日に掲載されていたインタビュー

    • 端午の節句になにする?

      朝からいい天気。今日は何をしよう。 子供の頃、実家では端午の節句をお祝いしていた。 ・庭に鯉のぼりを飾る 弟の鯉のぼりは、5色の吹き流し+黒・赤・青の3匹で、飾っている間は朝揚げて夕方片付けていたように思う。サラッとした肌触りの鯉のぼりを抱えて、出し入れを手伝うのはなんとなく楽しかった。 一般的に、鯉のぼりは何歳ぐらいまで飾ることが多いんだろう。うちは実家を建てて広い庭がなくなるとともに飾らなくなったので、弟が6歳だった時が最後ということになる。 熊本ならフルネームの小旗

      • 読んだ本『その気持ち、なんて言う?ープロに学ぶ感情の伝え方』

        読書感想文が嫌いだった。 本を読むこと自体は好きだけど、「感想」と言われて何を書けばいいのかわからなかった。 今でもあの宿題で何を求められていたのかわからない。 そんな苦手意識から『その気持ち、なんて言う?』を読んでみた。 テレビ番組が元だそうだけどそちらは知らない。 日常の「心が震える瞬間」を、文章や歌詞を書くことを仕事にしている人たちが言葉にしたものらしい。 読み始めると、「なんか違う」感があった。 何を「違う」と感じているのか。どうも私はHow To的なものを無意

        • 「コンピュータおばあちゃん」を目指して

          定年を迎えるまでの年数が指折り数えられるようになり、その後を考えるようになった。 「のんびり悠々自適」なんてできればいいけど、とてもじゃないけどそんな余裕はない。となると何かで稼がないといけない。 今いる会社で働き続けることも多分できる。でもそれも5年間延長されるだけだから、そこから後でも働ける知識や技術が必要だ。 私にできることはなんだろう。 家事はできない。 体は衰える一方だから、体力勝負のものも難しそうだ。 となると、事務系の仕事しかない。 経理や人事の経験はある。

        いつの間にか私の毎日はピンクで埋め尽くされている

          職業病に似たもの

          相続、土地売却と、今まで関わったことがないことを処理しなくてはいけなかったので、ここ数年で必要なことをいろいろ勉強した。 調べてみると、 ・有限責任社員には、13歳からなれる ・未登記の建物をチェックするために、自治体によっては元日にセスナを飛ばしている など、今後使うことはなさそうだけど、小ネタとして面白い知識が増えた。 相続税申告書の作成や土地の売却のために不動産についても調べたせいで、土地取引の基本の考え方もわかるようになった。 「正直不動産」がより面白く読めるよ

          職業病に似たもの

          家族がなくなった話23

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 最後に。 振り返ると、「ああしておけばよかった(かも)」と思うことがいくつかある。 ・両親から昔話を聞く 父が子供の頃住んでいた場所は?祖父の名前は?など、わからないままになったことがいくつもある。両親が生きているうちに聞いておきたかった。 ・母に気持ちを伝える 弟との扱いの違いについて母に言っていたら何か違っていただろうか。 子供の頃なら「あんたは口ばっかり達者で」と余計

          家族がなくなった話23

          家族がなくなった話22

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 お世話になったあれこれまとめ。 ・葬儀会場 父が亡くなって旦那寺に相談したら、市営の葬儀場を勧められ、運良く空いていたのでそこにした。新しくて綺麗だったし、職員の方も親切だった。料金も安く済んだと思う。 ・法定相続情報一覧図 相続に関する手続きのためには、死んだ人と自分の関係を証明する書類がいる。 関係者全員分の戸籍謄本を用意すると結構な量になる場合もあると思うけど、法定相続

          家族がなくなった話22

          家族がなくなった話21

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 全部終わり。 父が亡くなってから1年半が過ぎ、やっと全部片付いた。 父と祖母の相続手続きは終わった。 祖父の名義のままで残っていた株式が見つかり、その手続きも済ませた。 土地の引渡しも終わり、今ごろは更地になっているはず。 税金も納めたし、確定申告も終わった。 登記情報に住所が残らないよう引越しもした。 弟と叔母分の分配金を振り込み、報告書を送った。二人の確定申告書も作

          家族がなくなった話21

          家族がなくなった話20

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 「店」を止めるのを止めた。 父の病気がわかった時、一人では続けられないから「店」を閉めたいと弟が言った。 とりあえず「店」がお世話になっている税理士に流れを聞いてみた。 その結果、廃業は祖母の相続が終わらないとできないことがわかった。なぜかはわからないけど、とにかく先に相続を進めることにする。 相続手続きが終わり、決算までは半年ほど余裕がある。今期の決算までには廃業を終わら

          家族がなくなった話20

          家族がなくなった話19

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 祖父母の墓じまいをする。 「店」の近くに祖父母の墓がある。今までは母→父が管理費を払っていたけど、両親の墓は別にあるし、今後お参りする人もいないので墓じまいしたい。 仏壇も震災後誰も立ち入っていない部屋でずっと放置されたままだし処分していいだろう。 母も生前墓じまいを検討していたことがあった。ただその時はニ百万かかると言われてあきらめたと言っていた。やるなら今しかない。 お

          家族がなくなった話19

          家族がなくなった話18

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 最後に土地を手放すためのお片付け。 土地を建物ごと売るけど、中身は処分しておく必要がある。 そのためにはアパートの住人同様、弟一家にも家を明け渡してもらわないといけない。 父の肺炎が実家のカビやホコリのせいとわかり、住み続けていてはやばいから引っ越すと言ってたけど、4ヶ月経った四十九日の頃になっても動きがない。 子供たちが転校しなくてよい場所で探しているからなかなか見つからな

          家族がなくなった話18

          家族がなくなった話17

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 土地売却の手続きを進める。 買い手が決まった後も、手続きがいろいろある。 まずは売買契約。今回は売り手と買い手の仲介会社が同じいわゆる両手取引なこともあり、不動産屋の事務所で契約を交わす。 重要事項として土地に埋設物がないか答えないといけないけど、家が建つ前に何があったのか、子供の頃の記憶を頼りにわかる範囲で書く。 実家は盛土した上に立ってるから大したものは出てこないだろう

          家族がなくなった話17

          家族がなくなった話16

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 いよいよ実家を売る。 遺産分割協議はまとまった。 アパート住人の退去も決まった。 これで土地を売る準備はほぼ完了した。 土地の名義変更は、遺産分割協議書と合わせて司法書士に依頼して滞りなく終わった。しばらくの間だけとは言え、登記簿上に名前が残るのが嫌だけど仕方がない。 土地の売却が始まるまでに、抵当権の解除も終わらせないといけない。 完済時にもらった書類は行方不明、父が亡く

          家族がなくなった話16

          家族がなくなった話15

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 アパート住人の立退について。 土地を処分するにあたっての最後の山が、アパートの住人の立退だ。 住んでいるのはお一人。私が子供の頃からなのでかなり長く住んでいる。 アパートは「店」が直接管理しているので、自分たちで解決するしかない。 引越し先探しも手伝うつもりでいるが、私自身は地元にいないのでできることが限られる。弟が動いてくれればいいけど頼んでも生返事で、しばらくしてからLI

          家族がなくなった話15

          家族がなくなった話14

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 揉めてないのに遺産分割案がまとまらない。 分割案への叔母からの要望に返事をしたが、それへのリアクションがない。どうだったか聞くと、一度電話で説明してほしいという。 日程を調整したけど忙しいからと直前でキャンセルされ、その後また音沙汰がない。私が追加で対応可能な日を知らせても一向に返事がない。 弟からも何の連絡もない。 このままでは手配した書類の有効期限が過ぎ、取り寄せからや

          家族がなくなった話14

          家族がなくなった話13

          母が亡くなり、その4年後に父が亡くなり、相続手続きも終えて、私の属していた家族がなくなった経緯。 残念なことに気づいてしまった。 分割案に合意を得られたことは良かったけど、「関係ない」と言われたことに対する引っ掛かりは消えない。 叔母から「関係ない」と言われたのはこれで2回目だ。 1回目は、私が新卒で入った会社を辞めて一時的に「店」を手伝っていた頃。叔母に借金を申し込んでそう断られた。 私はそれまでに求められるがままに自分の貯金を全て吐き出していて、収入もなかった。 孫の

          家族がなくなった話13