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異常空間Z

自分がどんなところにいるのかわからない、そのような起き方をしたことがある。ヘッダ画像をお借りしています。

つって簡単過ぎる話でわざわざ自らそこに行って寝て起きる、をやるわけです。なんといいますかこの世の倫理……は別に妨げられてはいないのだが、下半身一丁でAVを借りまくる人とかが平気でいる場所であり、別に聖人ぶりたいわけでもなんでもなくぼくはそれ系にはちゃめちゃに興味が持てなかったので別なことをする。

恐ろしい距離を抜けてそこへ行き、慣れないそこから戻って来……さすがに以前みたいにいったい俺はなにをしているんだとまでの気持ちにはならなかったのだが、

合計15km前後にその準備で最終集計20kmぐらいもの行き来をするにあたり最後の15km前後をやるのに直前にプロテインを食ったぐらいで終わりだった。故に地獄……だったのだろうか。

つまりはそこで寝なければならないのに、異常空間だからねれない。多分喘ぎ声とかが聞こえていたのか……紛らわせにモニタをつけると異常空間だから異常にモニタもでかい。眩しすぎるわけです。調光も遠くにある。ちっさくしすぎるとモニタの異常な光で寝がかき消されそうになるし、明かりを大きくすれば今度はその明かりが襲いかかってくる。

そしてそこの管理者たちの入れ替わりか、すべてのドアが異常な音で閉められる。そんなんで寝れる人の心理状態もまた異常空間に満たされているのではないだろうか?

そこから帰るための動力としてあんぱんだかどら焼き的なものを用意していたのだが、起きた頭で食う選択肢が……見つからなかった。同じ条件を乗り越えねばならない日がまた来るのだが、ちょっとここへ来るのは躊躇おうとしているほどである。……その日までは再びあるだろうのつもりではあったのだが。

とにかく行き帰りが初めての場合はHowToが異様に必要になる。ある一定の手際が必要になるため帰りの手際……を少しずつ確かめているとまた来れるかも、という気にはなるのだが、その後実際に元の場所に戻り……自分が恐ろしく体力を消費してもなお何かを飲食するのに向いていないテンションであることに気づく。プロテインだけは食う。だが……最後のプロテインは15時間ほど前、最後の固形物は……16,7時間前?とかの状態でその15kmなりなんなりをやったにもかかわらず、当該15-17時間とかが経ってなお固形物を食ってない自分に気がつく。異常空間Z

いや……それでようやく口にしたのは18時間後とかだったのだろうか?やっぱりその異様な地鳴りのような場所でうまく寝れなかったのか……元の場所で極めて例外的に寝ると、おそらく飢餓状態で目が覚める。身体異常である。糖新生が勝手に(といいますか自動的に)起こり、それをなんらか身体のそうすべきでないと自己に教える部分(基本的にぼくは筋力トレってるつもりはないけど、せっかくついたそれらを再分解されてしまうのはちょっとなあと糖新生を怖く思っている)が察知して母艦を目覚めさせたのかもしれない。

この前あじわった地獄の帰り道ほどではないのだが、この前のは真冬だった。12月~2月(本当は3月もだけど)、生き物は出かけるべきではないのだ。

良いこともある。デイリーだのそういうくだらないものを捨て去る決断が自分の中にもあったのだということに気づけた……

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